地球科学者と巡るジオパーク日本列島

  • 丸善出版
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本棚登録 : 52
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784621306383

作品紹介・あらすじ

動的な地球の動きがわかるジオスポットが詰まった日本列島。地形ごとに章を分け、代表的な例と共にその歴史や仕組み、見どころを紹介。

1)近年増えている地学系読み物とは異なり、地形ごとに分けて解説。
2)周辺の地形との関係性も含め、俯瞰した視点を得られる。
3)山岳信仰や日本書記、文学から読み取れる地形の話も織り交ぜて紹介。

感想・レビュー・書評

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  • 【おすすめポイント】
    地球の過去を感じられる大地の公園ジオパーク。
    箱根や立山黒部など国内46地域あるジオパークに行くなら地形の成り立ちを知ってから出かけると、きれいな景色もさらに見応えが増します。
    あらゆる地形を網羅しているので、巻末の地名索引を使ってピンポイントで読むのもおススメ。新たに行きたい場所もみつかるかも。
    平易な解説でざっくりと知ることができます。
    【請求記号】450:Ka
    【配置場所】2階
    【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB28185792

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50254347

  • 日本列島は細長く広がっているだけに海、山、湖だけでも個性豊かだ。そんな日本列島を地球科学者の著者が紹介する。






    日本と言って浮ぶのは富士山という方は多いと思う。富士山はかつて活火山として大暴れしていた時期もあったが、今は丸くなっている。





    富士山は1万年前までに形成された「古富士火山」、1万年以降の火山を「新富士火山」と研究者たちは呼んでいる。





    最も古い噴火記録は781年だった。山部赤人(やまべあかひと)の歌に残っているくらいなので相当なものだ。





    長野県と群馬県境にある浅間山は、今でも噴火が起こっている。2017年9月にも噴火が起こり、登山者50人あまりが犠牲になる悲惨な出来事があった。浅間山は富士山と違って今も荒ぶっている。





    山は人を魅了するものがあるようです、信仰の対象になっている。富士山五合目には富士山小御嶽神社があるし、愛媛県の石槌山は奈良時代に役行者が開山してから、修験道の山として知られてきた。山頂には石土琵古命(いわつちひこのみこと)を祀る石鎚神社がある。





    多くの図や写真が載っていて、どのようなものか理解するのに役立つ。





    これから本格的な紅葉の時期なので、ハイキングに行って目の保養がしたくなったなあ。

  • 請求記号 455.1/Ka 37

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著者プロフィール

国立極地研究所並びに総合研究大学院大学名誉教授
固体地球物理学が専門
1937年6月1日生まれ
神奈川県出身
1966年3月 東京大学大学院修了(理学博士)、東京大学地震研究所入所・文部教官助手、地震や火山噴火予知の研究に携わる。
1966年12月~1968年3月 第8次日本南極地域観測隊越冬隊に参加。
1974年5月 国立極地研究所・文部教官助教授に配置換え以後極地研究に携わる。
1982年10月 文部教官教授
1993年4月 総合研究大学院大学教授兼任
【主な著書】『南極情報101』(岩波ジュニア新書、1983)、『地球の中をのぞく』(講談社現代新書、1988)、『地球環境を映す鏡南極の科学』(講談社ブルーブックス、2009)、『あしたの地震学』(青土社、2020)、『あしたの南極学』(青土社、2020)、『地球が学者と巡るジオパーク日本列島』(丸善、2021)、『あしたの火山学』(青土社、2021)、『あしたの防災学』(青土社、2022)、『地震と火山の観測史』(丸善、2022)他多数。

「2022年 『世界旅行の参考書 あしたの旅~地球物理学者と巡るワンランク上の旅行案内』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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