技術哲学講義

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  • 丸善出版 (2023年1月26日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (396ページ) / ISBN・EAN: 9784621307953

作品紹介・あらすじ

「技術哲学」というと,今までは〈科学哲学の一分野〉または〈哲学の応用にしか過ぎない〉としか捉えられてこなかったが,著者クーケルバークに言わせれば「技術哲学とは哲学そのものである」――21世紀の技術的課題に対応できる最新かつ包括的な技術哲学について,古典的な理論・アプローチも押さえつつ,随所に興味深い囲み記事も盛り込みながら具体的に分かりやすく解説.技術哲学第一人者によるこれからの時代に対応した新テキストの決定版.訳者陣は七沢智樹(Technel合同会社代表社員・東京大学情報学環客員研究員),前田春香(東京大学大学院学際情報学府文化・人間情報学コース博士課程),水上拓哉(理化学研究所革新知能統合研究センター特別研究員),猪口智広(慶應義塾大学理工学部研究員).

感想・レビュー・書評

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  • 教科書として書かれたものとは知らずに買ったけれどすごい情報量、全然処理しきれていない。フーコーとかフロイトとかフェミニズムの議論とかはなじみがあるからぎゅっとされた説明も飲みこめたけれど、そうでないものはなかなか厳しいというか、それこそ授業で口頭での補足をされたりしたい。これまで技術と言われると(人間を疎外する)ITテクノロジーばかりを思い浮かべていたけれど、その語の定義の幅広さや、人間との相互作用性、必ずしも二元的な人間外部の存在ととらえるべきでないことなんかを、思考の感覚としておぼえた。

  • 2023年3月24日図書館から借り出し。
    最初にパラパラ眺めてみたら、行間が詰まったワード文書みたいな絵面に仰天する。
    文書は一枚に限定している会社によくありそうな、一頁あたりの文字数がたっぷりで、とりあえず概説にあたる第一部を読んだ。

    とりあえず最後のページまで目を通したが、とても「読んだ」という状況ではない。
    貸出期間2週間で手におえる本ではない。
    技術哲学についてこれまでの議論を整理/要約しながら進める第2部「理論から技術を考える」のところでは、ハイデガー、マクルーハン、メルロ=ポンティ、ドレイファス、フーコーあたりまではなんとかついていったが、スティグレールとかフィーンバーグ、ウィナーとか、初めて見る(技術)哲学者の考え方の説明になると、凝縮して説明されている内容の理解が難しいところが、わたしには多すぎた。
    第3部「具体的な技術から考える」では情報の問題、自動運転やセックス・ロボットの問題、更には人新世まで扱っているところは興味深く読める。
    第4部「技術哲学を超えて技術を考える」では倫理・道徳、さらには言語哲学からウィトゲンシュタインを持ち出すところは著者の独自の視点で面白い。

    アメリカの教科書風に仕上がっていて、各章末には「復習問題」、「ディスカッション・テーマ」、「推薦図書」、「Key Terms」が掲載されている。
    巻末の参考文献には、邦訳があるものは最新のものまで記載されている。
    翻訳の日本語もこなれていて読みやすい。

    もう一度借り出して、じっくり読みたい。(買いたいけど5,500円は…)

    しかし、これが学部学生の教科書と言うのには恐れ入る。
    日本の大学生には、まず無理。
    著者はウィーン大学教授となっているが、原著はオックスフォード大学出版が版元だから、ヨーロッパの大学で教えるときの教科書なのかもしれない。
    (ついでにアマゾンで原著を探したら、翻訳本よりも高かった。どうやらアメリカの大学教員らしき人が、学部学生には難しすぎると書いてたので一安心。)

  • 【書誌情報】
    原題:Introduction to Philosophy of Technology
    著者:Mark Coeckelbergh
    監訳:直江清隆
    監訳:久木田 水生
    訳者:七沢智樹(Technel合同会社代表社員・東京大学情報学環客員研究員)
    訳者:前田春香(東京大学大学院学際情報学府文化・人間情報学コース博士課程)
    訳者:水上拓哉(理化学研究所革新知能統合研究センター特別研究員)
    訳者:猪口智広(慶應義塾大学理工学部研究員).
    発行元 丸善出版
    発行年月日 2023年01月
    判型 A5 210×148
    ページ数 400ページ
    ISBN 978-4-621-30795-3
    Cコード 3010
    NDCコード 118

    技術哲学」というと,今までは〈科学哲学の一分野〉または〈哲学の応用にしか過ぎない〉としか捉えられてこなかったが,著者クーケルバークに言わせれば「技術哲学とは哲学そのものである」――21世紀の技術的課題に対応できる最新かつ包括的な技術哲学について,古典的な理論・アプローチも押さえつつ,随所に興味深い囲み記事も盛り込みながら具体的に分かりやすく解説.技術哲学第一人者によるこれからの時代に対応した新テキストの決定版.
    []

    【簡易目次】
    第1章 はじめに
    第2章 歴史と背景
    第3章 現象学と解釈学─―ハイデガー,マクルーハンと現代の研究
    第4章 ポスト現象学,物質的解釈学,媒介理論
    第5章 批判理論とフェミニズム
    第6章 プラグマティズム,分析的アプローチ,文化横断的哲学
    第7章 情報技術から哲学,そして情報倫理へ
    第8章 ロボット工学と人工知能から道徳的地位と人間関係をめぐる考察へ
    第9章 遺伝子工学とサイボーグからトランスヒューマニズムとポストヒューマニズムへ
    第10章 気候変動とジオエンジニアリングから「自然」への問いと「人新世」における「人新世」の考察へ
    第11章 技術哲学と他の哲学
    第12章 技術哲学とその他の学問分野――学際性と超域性
    第13章 技術哲学とアカデミア外での実践

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著者プロフィール

直江 清隆(ナオエ キヨタカ)
1960年埼玉県生まれ。東京大学大学院理学系研究科(科学史・科学基礎論)博士課程単位取得退学。博士(文学)。東北大学大学院文学研究科教授。専攻:哲学、思想史、科学論。共著書:『フッサールを学ぶ人のために』(世界思想社)、『心理学の哲学』(北大路書房)、『科学技術倫理を学ぶ人のために』(同)、『岩波講座哲学9科学/技術の哲学』(岩波書店)、『哲学の歴史9反哲学と世紀末』(中央公論新社)、『知の生態学的転回2技術』(東京大学出版会)。訳書:フィーンバーグ『技術への問い』(岩波書店)、ヤニッヒ『制作的行為と認識の限界』(共訳、国土社)、フレイザー+ホネット『再配分か承認か?』(共訳、法政大学出版局)など。

「2014年 『承認をめぐる闘争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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