言語のざわめき

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622004547

作品紹介・あらすじ

本書は、言語圏の諸問題をあつかった批評的エッセー22篇を収めている。《読み》を《コード化》としてとらえる「読書のエクリチュール」をはじめ、意味の戦いをめぐる「修辞の分析」と「文体とそのイメージ」、さらに、文学テクスト(フローベールやミシュレ)における写実・描写に関する卓抜な論考「現実効果」など、バルトの多様な、しかし一貫したテクストを集成。また、ブレヒト、ヤーコプソン、バンヴェニスト、ジュネット、クリステヴァなどについて書かれた書評・オマージュは、バルトの、暖かな人間的共感に満ちている。

感想・レビュー・書評

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  • 言葉の羅列、言葉のつながりと断片。
    対象の周りをくるりと廻ったり、水につけてみたり
    太陽にかざしてみてみたりするような、みかた。
    好きなものがいっぱいあって、それらがすごく好きで
    だから書いちゃうんだろうみたいな、書きかた。

    どうしてこの人が近くにいないんだろう、悔しい。
    ここでは、言語はざわめいていて、自由で、そして美しく戯れている。

  • バルトのテクスト批評集。美しい。

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著者プロフィール

(Roland Barthes)
1915-1980。フランスの批評家・思想家。1953年に『零度のエクリチュール』を出版して以来、現代思想にかぎりない影響を与えつづけた。1975年に彼自身が分類した位相によれば、(1)サルトル、マルクス、ブレヒトの読解をつうじて生まれた演劇論、『現代社会の神話(ミトロジー)』(2)ソシュールの読解をつうじて生まれた『記号学の原理』『モードの体系』(3)ソレルス、クリテヴァ、デリダ、ラカンの読解をつうじて生まれた『S/Z』『サド、フーリエ、ロヨラ』『記号の国』(4)ニーチェの読解をつうじて生まれた『テクストの快楽』『ロラン・バルトによるロラン・バルト』などの著作がある。そして『恋愛のディスクール・断章』『明るい部屋』を出版したが、その直後、1980年2月25日に交通事故に遭い、3月26日に亡くなった。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

「2023年 『ロラン・バルト 喪の日記 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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