人種と歴史

  • みすず書房
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本棚登録 : 31
感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (116ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622004578

感想・レビュー・書評

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  • レヴィストロースが人種と歴史を語る
    違和感があったのは、ひたすら人種と歴史から意味と物語の奥に潜む構造を探り当ててきた彼が、意味と物語の歴史を話そうとしてるように見えたから
    もちろん考古学者も哲学者も歴史を語ってもいいんだけど、でも自分のフィールドから演繹出来ない事は話さない方がいいんではないかな

  • 再読。

    レヴィ=ストロースによると偉大な(技術的)革命は今までで二度起きたらしい。それは、いわゆる4大文明の登場したとき、そして19世紀のヨーロッパだという。何十年前の話かはわからんが、西洋文明が非常に自身の優越性を声高に主張していた時代があったようだが、これほどばかげたことはない。前の四大革命はエジプト、インド、中国、エーゲ海で発生した。このことからいかに一つの人種が、地域が優れているという主張は的外れなものかわかる。革命に人種など関係なく、キーになるのはあくまでも場所(環境)と歴史と他の文明との提携である(実際ヨーロッパも日本も古代文明の辺縁地でその恩恵を受けて発展してきた)。どの文明も単独での進歩はほとんどあり得ない。それは確率が低すぎる。そしてレヴぃ=ストロースのルーレットの共同の例が非常におもしろい。しかし、この文明の"提携"こそが、単独の優越性というまやかしの自負を育てた温床になってしまったのだが。

    忘れぬよう文明の進歩におけるジレンマをメモしておく。
    文明の進歩には他文明との提携が必要でそこでは互いの差異の組み合わせによって新たなものが生み出されるが、それは必然的に同質化を促進する。

  • 歴史的に評価の対象外の書籍だと思います。ですので、評価は出来ません。

  •  手もとの本は、1970年刊本の日本語版(みすず書房)。翻訳者は、荒川幾男氏。
     みすず書房からは、2008年に新装版も刊行されている。

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