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Amazon.co.jp ・本 (377ページ) / ISBN・EAN: 9784622004820
みんなの感想まとめ
恋愛の本質やその喜びと苦しみを深く探求する作品であり、恋に没頭する人々の心情を的確に捉えています。恋はしばしば盲目であり、その中での感情の揺れ動きは、他者から見ると滑稽でありながらも、当事者にとっては...
感想・レビュー・書評
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「恋は盲目」ということわざが、恋の渦中にある本人に役に立たないのは、恋は盲目だからだ。こういう人を食ったようなレトリックを「同語反復」と言うが、それはともかく、恋に夢中の人間を傍から見ていて表現するには、他意のない的確な言葉だ。客観的に見ればそこまで夢中になる理由もなさそうな恋が、本人にとっては唯一無二の恋に思える。そう思えたものを「恋」と呼ぶわけだから、ここでもまた同語反復になる。もしかしたら、恋の本質は結局、「好きだから好きなんだ」なのか。◆私は大学生のころ、ある下級生に恋い焦がれた。しかし恋はなかなか実らない。思い詰めた私は、教授に相談(!)、この本を知る。◆読んだ私が味わったのは、えも言われぬ幸福感だった。私と同じ想い、恋の喜びと痛みが、すべてここにある…。そう!そうなんだ!私は歓喜のうちに読み進め、薄くないこの本を、鉛筆で大量の読み跡を残しながら読み終えた。例えばこの一節。「愛されていないから苦しんでいるつもりでいたけれど、実は、自分が愛されていると思いこんでいたればこその苦しみだったのだ」。◆しかし、読み終えた私を襲った衝撃――。「俺の恋はすべてここに書いてある…。ということは……!」。書き尽くされた恋の言説は、私の恋がよくある恋の一つに過ぎないことを教えたのだ。そして、教授の言葉はそのことを裏打ちした。「どう?冷めたでしょう?」。恋は多くが単なるのぼせあがりであると他で読んだのも同じ時期だ。◆だから、この本は、まだ読まなくていい。まずは恋しなくちゃだからだ。ただ、抜け出られない苦しみに陥ったら読むといい。恋のすべての場面、喜びと苦しみはすでにここに書いてある。君の「恋」という「火事」を、いったんは燃え上がらせ、そして最後には見事に消火する、究極の一冊。〈K〉
紫雲国語塾通信〈紫のゆかり〉2012年9月号掲載詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
コミュニケーションにおける「不公平」を甘受する者、返事がなくともなお、気軽にやさしく語りつづける者がいれば、そうした者には大変な自制心が、「母親」のものである自制心が、そわなっていることになるであろう p241 手紙
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おもしろかった。断章なので、合間合間にちょこちょこ読んで物思いに耽るのに最適。だけれど、封じていた痛い記憶が蘇ってしまうのが玉に瑕。ゲーテ、ニーチェ、フロイト、ラカン、禅などなど数多のテクストからの引用を繋ぎ合わせて、自身の経験も絡ませて、恋愛のディスクールを仕立てるバルトがとてもいじらしくて切ない。恋愛のフィギュール自体は独りよがりで滑稽なものだというのに、こんな可憐で狂おしく愛おしいディスクールにこつこつとしたためてくれてありがとうバルトさん。これからもちょこちょこつまみ読みしたい一冊。
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恋をして苦さに身を焦がしている時にはクールダウンに。
恋をしていない時には恋をしたくなる、そんな本です。 -
「恋の対象とはいつでも不在なのではないか」と問いている。
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「あー、わかる」と思うことは多いけど、そこまでかなぁ。個人的には不発だった。
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難しかった。あまりに抽象的、散文的すぎる。。
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神本。
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面白かったです。バルトのフィクションへのスタンスやそれ自体をフィクションのスタイルにしてあるのがいいです。
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恋に悩んでいたとき、恩師から譲り受けました。
まだ若かった頃の恩師とともに雨に濡れ、味のある風合いになったこの本は、わたしの生まれる前に出版されたものでした。
わたしにとって、これは恋愛の教科書。
きれいごと一切なし!
バルトは比較的あたらしいので、うなずけることばは多いはず。
片想い中に読むと死にたくなります。 -
恋愛論ではなく言語の話。わかるところだけ読んでも面白い。誰かを好きになったことのあるひとには響くところがあるだろう。 素敵な言葉が多すぎて全文をいちいち引用したくなる。
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言葉の学問。もともと恋愛はフランスのアキテーヌ公が開発したものに過ぎない。
であるから、想起させる言葉を雑多に集めることが、理解への早道なのだ。
そこに描かれる項目と解説は、確かに私達の奥底に蠢く何かを鷲掴みにする。
今、行方不明で捜索中。 -
比較的読みやすいバルトの著作。言葉にしづらい感情を明晰に分析し表現する文章の連続は刺激的。
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難解。自分の引き出しにない感情は、いくら考えてもわからないものだとおもう。ウェルテリストのための本なのだろうとはおもう。
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恋愛のイメージや恋愛のテキストを細かく切り刻んで、そこに一般的な注釈を埋め込み、断続的に深みを持たせて遊んでいる、そんな無意味な書物の一つです。全く体系だってない(作者も作風も違う)テキストを細分化し再構成する作業に何の意味があるのか解りませんが、哲学でも文学でもないこの本の魅力はその無意味さにあるのかもしれません。この本の言葉によれば、テキストの裂け目から垣間見えるエロティシズムに心惹かれるのでしょうか。
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これはなんていうジャンルの本でしょうか。ロラン・バルトは哲学者ではなく、記号学者なので哲学書というわけでもないし。要するにロラン・バルトのスタイルを愛す、ってことかしら。
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