恋愛のディスクール・断章

制作 : 三好 郁朗 
  • みすず書房
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本棚登録 : 332
レビュー : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622004820

感想・レビュー・書評

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  • コミュニケーションにおける「不公平」を甘受する者、返事がなくともなお、気軽にやさしく語りつづける者がいれば、そうした者には大変な自制心が、「母親」のものである自制心が、そわなっていることになるであろう p241 手紙

  • おもしろかった。断章なので、合間合間にちょこちょこ読んで物思いに耽るのに最適。だけれど、封じていた痛い記憶が蘇ってしまうのが玉に瑕。ゲーテ、ニーチェ、フロイト、ラカン、禅などなど数多のテクストからの引用を繋ぎ合わせて、自身の経験も絡ませて、恋愛のディスクールを仕立てるバルトがとてもいじらしくて切ない。恋愛のフィギュール自体は独りよがりで滑稽なものだというのに、こんな可憐で狂おしく愛おしいディスクールにこつこつとしたためてくれてありがとうバルトさん。これからもちょこちょこつまみ読みしたい一冊。

  • 「恋の対象とはいつでも不在なのではないか」と問いている。

  • 難しかった。あまりに抽象的、散文的すぎる。。

  • 恋をして苦さに身を焦がしている時にはクールダウンに。
    恋をしていない時には恋をしたくなる、そんな本です。

  • 神本。

  • 面白かったです。バルトのフィクションへのスタンスやそれ自体をフィクションのスタイルにしてあるのがいいです。

  • 恋に悩んでいたとき、恩師から譲り受けました。
    まだ若かった頃の恩師とともに雨に濡れ、味のある風合いになったこの本は、わたしの生まれる前に出版されたものでした。


    わたしにとって、これは恋愛の教科書。
    きれいごと一切なし!
    バルトは比較的あたらしいので、うなずけることばは多いはず。
    片想い中に読むと死にたくなります。

  •  恋愛論ではなくて、言語の話です。難しくてよくわからないところも多いけれど、わかるところだけ読んでも面白い。誰かを好きになったことのあるひとには、きっと響くところがあるでしょう。
     素敵な言葉が多すぎて、全文をいちいち引用したくなる(笑)

  • 言葉の学問。もともと恋愛はフランスのアキテーヌ公が開発したものに過ぎない。
    であるから、想起させる言葉を雑多に集めることが、理解への早道なのだ。
    そこに描かれる項目と解説は、確かに私達の奥底に蠢く何かを鷲掴みにする。

    今、行方不明で捜索中。

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著者プロフィール

フランスの批評家・思想家。1953 年に『零度のエクリチュール』を出版して以来、現代思想にかぎりない影響を与えつづけた。1975 年に彼自身が分類した位相によれば、(1)サルトル、マルクス、ブレヒトの読解をつうじて生まれた演劇論、『現代社会の神話』(2)ソシュールの読解をつうじて生まれた『記号学の原理』『モードの体系』(3)ソレルス、クリステヴァ、デリダ、ラカンの読解をつうじて生まれた『S/Z』『サド、フーリエ、ロヨラ』『記号の国』(4)ニーチェの読解をつうじて生まれた『テクストの快楽』『彼自身によるロラン・バルト』などの著作がある。そして『恋愛のディスクール・断章』『明るい部屋』を出版したが、その直後、1980 年2 月25 日に交通事故に遭い、3 月26 日に亡くなった。没後も、全集や講義ノート、日記などの刊行が相次いでいる。

「2018年 『声のきめ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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