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- Amazon.co.jp ・本 (285ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622006367
感想・レビュー・書評
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さまざまな場所で発表された著者のエッセイをまとめた本です。
表題作となった「「存在」の重み」というエッセイでは、著者自身がみずからの知的形成のプロセスを振り返っています。もちろん著者が、理解ある両親と優れた師友に恵まれた少女時代を送ってきたことは事実なのでしょうが、それだけではなく、者自身のうちなるものに導かれることによって人格形成を遂げてきたことがわかります。
そのほか、ハンセン病患者と真摯に向き合ってきた著者の思索が結晶化したような「与える人と与えられる人と」というエッセイも興味深く読みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著作集の再読。
「存在」の重みの文章の中、神谷さんが幼い頃に聞いたという
「子どもを育てるには死ぬほどの思いをしなければならないのだよ」という
ことばをかみしめながら、反芻しています。
我が子がおおきくなって、やっと子育て終了と感じる今、「我が子育てに悔い無し」と思いながら、一人の人間の存在の重みというのを、実感出来るようになった気がします。
子どもを育てる経験をくぐることが出来たこと、、本書からは離れてしまうけれど、本を読むにしても、視点が広がるった気がして、母になる前とは
また違った読後感です。
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