タイプ論

  • みすず書房
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (644ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622021971

作品紹介・あらすじ

フロイトとの訣別後8年の沈潜を経て発表した記念碑的大著。神話・宗教・文学・哲学・美学・精神病理学など広大な領域を渉猟し、人間の心理的タイプを探究する。待望にこたえる明快・新鮮な完訳。

感想・レビュー・書評

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  • 懐かしく拾い読み再読。OLのころ、本屋に行く暇が無く、会社注文して帰りに重かった記憶まで残っています(笑)

  • ユングが(無意識ではなく)意識について書いた唯一?くらいの本。タイプ論はけっこう使える。

  • 1921年出版。
    ユングの初期の作品だが、
    すでに後に発表される個性化や元型についても、ほのめかされている。内向・外向の概念をきちんと説明し続ける力の入った一冊。

  • 人の性格について、内向的・外向的という区分けを提唱した、ユング心理学における重要な書籍の一つ。

    類型論自体は古来よりさまざまなものが考案されており、それらの中には内向・外向の雰囲気を表しているものも存在します。ユングによるタイプ論の特徴は、この2タイプに極性があると仮定し、類型の根本的なものとして無意識の構造とあわせて考察した点です。

    ユングに対する多くの批判の通り、このタイプ論も科学的な論文にはなっていません。「私の経験によれば、、、」とか「アポロンとディオニュソスを比べると、、、」などの言葉から次々と概念を引き出して行く論法はとても科学的とは言えませんが、そういった方法論にも説得力を認めている点もユングの人間理解の一つと考えられます。

  • 不自由な心身の状態を病・障害として捉えるとどうなるかという本をここ数ヶ月読んできた。ふと目に付いた「タイプ論」を読んでみると、病・障害以前の「タイプ」を「構え」として述べてあった。まだ読んでいる途中だが、例えば自閉という要素は、「客体を過剰に受け取ってしまうが故に」内向的な「構え」をとっている人のうち、「思考/感情」という判断の構えよりも「感覚/直感」という知覚の構えが主体になっていることではないか、などと考えたりしている。

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