結ぼれ

制作 : 村上 光彦 
  • みすず書房 (1973年1月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622023463

結ぼれの感想・レビュー・書評

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  • 「わたしが知らないのをわたしが知らないならば、わたしは知っているとわたしは思う
     わたしが知っているのをわたしが知らないならば、わたしは知らないとわたしは思う」

    イギリスの精神科医、R.D.レインの<結ぼれ>という変わった表題の書を、私が手にしたのはおそらく25年前ほど昔、79、80年頃であったろう。
    ブランケンブルク「自明性の喪失-分裂病の現象学」で知られた<アンネ・ラウ>に出合うのも同じ頃だった。
    演劇において舞踊において、その共通基盤であろう身体表現という作業軸で方法的問題を考えようと模索してきた私の大きな転換点でもあったこの時期、
    身体や表象と意識-無意識との関わりにいよいよ眼を向けざるを得なくなっていくのは当然の帰結だったかもしれない。

     <結ぼれる> 広辞苑によれば、
      ①むすばれて解けにくくなる。
      ②露などがおく。凝る。かたまる。
      ③気がふさいで晴れ晴れしない。ふさぐ。
      ④関係がある。縁つづきである。

    「ひとりのPerson(人)は、ある意味では、一組の関係であり、
     そして諸関係の-また、諸関係への-諸関係である」と
    R.D.レインは別の著書「家族の政治学」で書いているが、
    人格とはその諸関係の網の目の表象ともいいうるであろうし、
    心(意識-無意識)の内には、さまざまな<結ぼれ>が生じ、配置されもしているだろう。

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