見えるものと見えないもの

  • みすず書房
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (492ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622031819

作品紹介・あらすじ

本書は、『見えるものと見えないもの』の未完の草稿群と、晩年の「研究ノート」から成る。ここで著者は、『行動の構造』や『知覚の現象学』で到達した自らの思想に根底的批判を加え、新たな存在論を示そうとする。

感想・レビュー・書評

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  • メルロ=ポンティの遺稿。突然の死によって中断された未完の大著の草稿と研究ノートによって構成されています。問いかけ、見えるものと見えないものの可逆性、「肉」の概念。後期メルロ=ポンティの思想ここにありき。
    完成作を読んでみたかった。その死が悔やまれます。でも、未完であるからこその輝きもあります。

  • われわれは物それ自体を見ており、世界はわれわれの見ている当のものである。ーこういうたぐいのきまり文句は、自然的人間と哲学者に共通の信念を表しており、われわれをわれわれの生活に含まれている声なき「臆見」の深い地層に送り返すのである。だが、この信念には奇妙なところがあって、もしそれを命題や言票に表現しようとすれば、つまりわれわれとは何であり、見るとは何であり、物とか世界とは何であるかを自問してみるならば、われわれはさまざまの難問や矛盾の迷宮に入り込むことになるのだ。

  • 105円。

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