心的外傷と回復 〈増補版〉

制作 : 中井 久夫 
  • みすず書房 (1999年11月26日発売)
4.29
  • (23)
  • (12)
  • (10)
  • (0)
  • (0)
  • 本棚登録 :164
  • レビュー :11
  • Amazon.co.jp ・本 (430ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622041139

作品紹介

「トラウマ問題はすべての私たちの問題である」その諸相と治療への道を具体的に描いた本書は"バイブル"とまで呼ばれている。ここに「外傷の弁証法は続いている」の章を付し、新たにおくる。

心的外傷と回復 〈増補版〉の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  •  アメリカの精神科医が語るトラウマとそこからの回復について。

     トラウマとは何か、どの様なものかなどがまとめられ、後半ではその治療について書かれている。
     トラウマケアは長い間、それを見ないようとする力と戦ってきた。フェミニスト的な視点が重要であるとこの本は訴える。
     治療の章では主に三つの段階があるとしている。まず現実的な自分自身の力を高めていく段階。次がその上で過去と対峙する段階。最後が過去と向き合うことができた上でもう一度人生を再構築していく段階と、確かこんな感じだったと思う。虐待などではその出来事にのみ目がいきがちだが、起こったことではなくその人そのものに注目し、力を回復していく支援をしていくことが重要なのだと感じた。

     トラウマケアの必読書。分厚いが何度も目を通す価値がある一冊。

  • PTSDについて過不足無く纏めている。被害者への寄り添い方と客観のバランスがとても適切と思ったら、やはり著者は女性だった。
    勉強になったのは以下。

    ・心的外傷は被害者から力と自己統御(セルフ・コントロール)を奪う。治療の基本原則はそれを被害者に奪回する事にあるが、その為に最初の課題は安全確保である。安全が十分確保いないのに治療が成功する事はありえない。

    ・家庭内暴力にあってパートナー双方が共に和解を願っても内心の目標ははっきり食い違う事が少なくない。虐待者は通常相手を強制的にコントロールするという関係を取り戻したいと思っており、被害者はそれに抵抗したいと思っている。虐待者が暴力を振るわないと誓う事は良くあるが、大抵裏の条件があって、暴力を振るわない事を誓う代わりに被害者に自己決定権を放棄してほしいというのである。

    ・絶望との対決ともに、少なくとも一過性に自殺の危険が増大する。患者な自分には自殺を選ぶ権利があるという不毛な哲学的議論を始めるかもしれない。絶対にこの知的防御の向こう側に出て、患者の絶望の火に油を注いでいる感情や空想にかかわるようにしなければならない。よくあるのは、自分はすでに死者であるという空想である。それは愛の能力が破壊されたからだというのである。この絶望の底に降りていく過程で患者を支えとおすものは、どんなにささやかでもよい、愛による結びつきの力が残っているという小さな証である。

    ・心的外傷の核心は孤立(アイソレーション)と無縁(ヘルプレスネス)である。回復体験の核心は有力化(エンパワメント)と再結合(リコネクション)である。回復の第三段階になると、外傷を被った人も自分が被害者であったことを認識し、自分が被害者となっていたための後遺症がどういうものであるかを理解するようになる。これは外傷体験の教訓を人生に組み込む準備ができたことである。自分の力量感、自己統御感を大きくし、これからもあるであろう危険に対して自らを守り、そして信頼できるとわかった人々との同盟関係を深める準備ができたことでもある。児童期の性的虐待の生存者の一人はこの段階に達した感じをこう記している。
    「私は決めた、そうだ、私を白眼視している奴らを皆メタメタにやっつけてやりたいと同じ事ばかり考えていたが、もうたくさんだ。もうそう思う必要は無いんだと。それから考えた。じゃあ、どう感じればいいんだろう、と。私は世界の中にいても安全だと感じたかった。私には力があるんだと感じたかった。そこで私の人生の現在活動しているものに心の焦点を合わせて、現実生活の場で力を持とうとした。」

  •  本書は性的及び家庭的暴力の被害者を相手とする著者の、臨床及び研究の二十年間の果実であり、あらゆるトラウマの諸相とその治療への方向性を具体的に示している。著者はフェミニストであるとともに、非常に優秀な学者かつ臨床家である。
     第一部は、外傷的事件への人間の適応のスペクトルの輪郭と範囲とを書いている。特に家庭内暴力と児童虐待について詳しく記載されており、長期反復的虐待の生存者に見られる心理学的障害に「複雑性外傷後ストレス障害」という新しい診断名を与えている。
     第二部は、被害後を生きる者にエンパワメントを行い他者との新しい結びつきを作る、回復の三段階について、順に解説している。各段階にいる当事者の事例が豊富に記載され、トラウマ体験者の回復過程が具体的に伝わってくる。
     PTSD治療にかかわる者だけでなく、トラウマを受けた人、ストレスによって無力化されている多くの人にとって、様々な指針を与えてくれる一冊。

     400字の紹介文ではとても説明しきれないほど、質・量ともに重厚な一冊です。読んでみるとトラウマに関する“バイブル”と呼ばれている所以がよく解ります。特に、虐待&DV被害者にとってとても参考になるものだと思います。
     サバイバーにも支持されていますが、被害直後や抑うつ状態の強い時期には、ページ数も多く、難解で専門的であるため、なかなか読めないと思いますので無理をしないようにしてください。
     戦争参加帰還兵についての記載は、平和ボケしてしまっていて全く想像が及ばない点も多く、一度目以降は読み飛ばしてしまっていますが、レイプ後生存者と被殴打女性についての章は何度も読み返しました。私自身の回復にも役立っていてエンパワメントされ、気付きを得ることが出来る一冊です。
     性暴力被害者の支援者を名乗る人で本書を読んだことがない人がいれば、即刻読み、かつ“理解するよう”勧めたいです。

  • ——第一部 心的外傷障害——
    【第1章 歴史は心的外傷をくり返し忘れてきた】

    【第2章 恐怖】
    ・心的外傷の突出した特性は、恐怖と孤立無縁感。
    ・外傷的反応が怒るのは行動が無益(抵抗も逃走もできない)なとき。その時、生体反応は断片化する。
    ・PTSD症状の三代別=過覚醒、侵入、狭窄。
    ・過覚醒 hyperarousal=持続的な警戒態勢。些細なことで驚愕し、些細な挑発に苛立たしく反応し、睡眠の質が下がる
    ・侵入 intrusion=危険が過ぎて長時間経っても、その事件を反復再体験する。フラシュバック、外傷性悪夢。ちょっとした痕跡が外傷記憶を呼び覚まし、事件そっくりの生々しさと迫力をもって戻ってくる。外傷性記憶はことばを持たない凍りついた記憶。
    ・狭窄 constriction=抵抗が無効である時の「降伏 surrender」状態。マヒ numbing(知覚の鈍感化・歪み、身体感覚の麻痺や個別的感覚の喪失。時間感覚の変化。体験が<通常の現実>という質を失うこともある。変性意識(無関係感、感情的超然(第三者)感、その人の主動性と闘おうとする気概全てを消失させるような深い受け身感)。未来短縮感。

    【第3章 離断】
    ・外傷による対人関係(家族愛、友情、恋愛、地域社会等)の破壊、それによる「セルフ(自分以外の人々との関係において形成・維持されている自己)」の解体、信念体系の空洞化、実存的危機。外傷的事件は被害者の持つ、世界の安全性に関する基礎的前提を破壊する。

    【第4章 監禁状態】
    ・長期反復性外傷は、監禁状態という条件があって初めて生じる。
    ・心理学的支配:他人の完全なコントロールを確立する方法とは。その基本は、心的外傷をシステマティックに反復して加えていためつけること。無力化 disempowerment と断絶化 disconnection(すべての人間関係からの切り離し)を組織的に用いるテクニック。心理的コントロールは恐怖と孤立無援感とを注入して被害者の「他者との関係においてある自己」という感覚を破砕する。
    ・監禁・拷問を受けた出版人・文筆家ヤコボ・ティメルマンの記。「1年半自宅に軟禁されていたが、その期間中、拷問と独房生活との時期の私の態度はどうであったかを考え続けた。本能的にわかったのは、私がとるに至ったのは絶対的受動性だったことである。(中略)自分は植物になりつつあって、あらゆる感覚と感情とをかなぐり捨てた。恐怖も憎悪も復讐心も。感覚も感情も無益な精力浪費だったからである」
    ・慢性外傷症候群(長期反復性PTSD):長期反復性外傷にさらされると、徐々に発症・進行するPTSDになり、人格を腐蝕する。被害者は「自分は取り返しのつかない変化を被った」とか「自分にはどのような自己にせよ自己があるという感じを失ってしまった」という感じを抱く。過剰警戒、不安、昂奮、パニックの起こしやすさ。
    ・慢性外傷被害者の身体は、落ち着きやよい気分を基本状態として持つことができなくなる。不眠と昂奮を始め多種類の身体症状(緊張性頭痛、胃腸障害、腹痛、背部痛、骨盤痛など)を訴える。
    ・慢性外傷被害者でもっとも劇症となる症状は、回避と狭窄。対人関係も活動も思考も記憶も情緒も感覚も狭くなる。心理能力に萎縮が起こり、内面生活の孤独が大きくなる。
    ・監禁状態における変性意識状態の活用ーー解離、意志による思考抑制、極端な過小評価、否認によって、耐えがたい現実を改変する術を身につける。ジョージ・オーウェルの言葉「ダブル・シンク」=「一つのマインドの中に同時に二つの相矛盾する信念を保持し、双方を受容する力」。これはトランス状態の能力のひとつでもある。被監禁者はトランス状態を活用し現実認識を変える。

    【第5章 児童虐待】
    ・被虐待児の二重の孤立=社会からと家族成員から。家族からの見捨てられが虐待よりもつらく、腹立たしい。自分をケアする責任があるはずの他の成人たちも自分を守ってはくれないことを日々味わう。ある近親姦被害者の家族への怒り「ものすごく腹を立てています。...誰も私の言い分に耳をかしてくれなかったことです。母親は今でも起こっていたことはそんな深刻なことじゃないと否定しています。......だから、私はめちゃめちゃになるほかなかったのです」
    ・慢性被虐待児の感情状態は、落ち着いていられないというのが最低線で、不安とディスフォリア(いてもたってもいられないイライラ)が中間状態であり、最高の極限は恐慌、狂乱、絶望。多くの児童虐待経験者が、慢性の不安と抑うつを起こして成人期まで続く。これらを解離すると「自己解体感」になる。
    ・反復的な自傷行為をはじめとする発作的な自己身体攻撃は、児童期初期に始まった虐待被害者によく起こる。自傷行為に先立って、深い解離状態が起こる。離人感、非現実感、無感覚症と共に耐えがたい苛立ち感と自己身体を攻撃したい衝動とが起こる。自傷行為の始まりごろには疼痛が全くない。最後に穏やかでほっと救われた感じが強く起こってくるまで自己破壊が続けられる。身体の痛みの方が、心の痛みよりずっとましなのでこの置き換えとなる。
    ・児童期虐待被害者が、他人を操作(ふりまわす)ために自傷行為することはめったにない。苦しみを伝えるためということさえまずない。
    ・自傷行為は自殺のためではなく、耐えられない心の痛みを和らげるための、自己保存行為である。
    ・児童虐待経験者は自己管理、認知と記憶、自己規定および安定した人間関係を形成する能力に大きな欠陥があるというハンディキャップを負って、自立と親密関係とを確立するという成人期初期の仕事に近づく。

    【第6章 新しい診断名を提案する】
    ・長期反復性外傷後症候群を独立させて「複雑性外傷後ストレス障害」を提案する。外傷に対する反応は、さまざまな病的状態による成る一つのスペクトルとして理解するのがよい。
    ・被害経験者が自分で納得するようになることが重要。その心的困難は児童期の虐待的環境に起源があることを認識すれば、困難を「自己」の生まれながらの欠陥のせいにする必要はなくなる。そうすれば、体験に新しい意味を生み出し、新しいスティグマのない自己同一性に至る道が開かれる。過去の事件に対する被害経験者の情緒的反応が正当なものであり、その裏づけがあることを教え、しかし、現在は適応的でないことを認識させてくれる。

    ——第二部 回復の諸段階——
    【第7章 治癒的関係とは】
    ・回復の第一原則は、有力化(生存者に力を与えること)であり、それは生存者を回復の主体とし続けることである。生存者から力を奪うような介入は、その人の回復のためにならない。

    【第8章 安全】
    ・回復の三段階=安全の確立→想起と服喪追悼→通常生活との再結合。ただし、現実は弁証法的、波動的あるいは螺旋的に進む。
    ・まず診断を行って名を告げ、問題に名を与える。外傷症候群の告知は、患者が症状の主人になる過程の始まり。
    ・長期反復的外傷の場合は、「複雑性PTSDであって、人格の歪みは心理的拘束期間中に起こった」ことを説明することが重要。単純性外傷後ストレス症候群の患者が「自分の心を失いはしないか」という恐れを持つとすれば、複雑性PTSD患者はしばしば「既に自分を失ってしまった」という感じを持っている。患者の問題をアイデンティティと関係づけ、外傷を受けた歴史と関係付ける概念枠は、治療同盟の形成基盤をもたらしてくれる。虐待が本質的に有害なことを認識させ、患者の今尚続く苦しみに合理的な説明を与えてくれる。
    ・援助を受け入れることは勇気の証明であり、自分の障害を認めて変えようとすることは強さの証拠であって弱さの証拠ではない。回復は、加害者の勝利を認めることではなく、被害者に力を授けることである。
    ・回復の基本原則は、力(パワー)と自己統御(セルフ・コントロール、主体性)の奪回。最初の課題は、被害者の安全の確保。
    ・回復の第一段階(安全確保と治療同盟確立)を完了せずに、第二段階(深い問診)へ進んではいけない。外傷的体験をぶちまけて話せば解決するわけではない。

    【第9章 想起と服喪追悼】
    ・回復の第二段階とは、被害経験者が外傷のストーリーを再構成して語り、これによって外傷性記憶を変性しライフ・ストーリー(生活史全体)に統合する段階。
    ・"生存者は自分に与えられた危害には責任があるわけでもないが、自分の回復には責任がある。逆説的であるが、この誰がみても明らかな不正義の受容が有力化の端緒である。生存者が自分の回復の全面的主導権を握る唯一の方法は回復の責任を引き受けることである。破壊されないで残っている自分の強さに気づく唯一の方法はそれを全面的に活用することである。"
    ・p.304 "絶望との対決とともに、少なくとも一過性に、自殺の危険が増大する。これは回復の第一段階にみられる衝動的な自己破壊ではない。この第二段階における患者の自殺性は、あのような身の毛もよだつ恐怖がありうる世界を拒否するという、平静な、淡々とした、いかにも理性的な決断から生まれるものでありうる。患者は自分には自殺を選ぶ権利があるという不毛な哲学的議論を始めるかもしれない。絶対にこの知的防衛の向こう側に出て、患者の絶望の火に油を注いでいる感情や空想にかかわるようにしなければならない。よくあるのは、自分はすでに死者であるという空想である。それは愛の能力が破壊されたからだというのである。この絶望の底に降りてゆく過程で患者を支えとおすものは、どんなにささやかでもよい、愛による結びつきの力が残っているという小さな証しである。
    ......一人だけやさしく慰めてくれる人がいてその人のよいイメージが一つ残っているだけでも、喪失への悼みの中に下降してゆく際の命綱になってくれるだろう。動物や子どもに対して遠くからでも共感を感じる能力が患者にあれば、それは自分自身への共感の端緒となりうる、はかないいとぐちではあるがーー。服喪追悼の報酬が現実となって現れるのは、生存者が自分は悪者でスティグマを刻みつけられた者であるという自己規定をかなぐり捨て、何も隠さなくてよい新しい人間関係に入ろうという希望を思い切って抱くようになる時である。"
    ・外傷の再構成には過去の体験に沈潜することが必要。服喪追悼の中への下降は尽きない涙になすすべもなく溺れてしまうのではないかという感じがある。患者はしばしば、この辛い過程はいつまで続くのかとたずねるが、この過程を避けて通ることはできない。外傷ストーリーを繰り返すうちに、それを話しても強烈な感情を掻き立てられなくなる瞬間が来る。そのとき、外傷物語は他の記憶と変わらない記憶となり、時とともに色あせ始める。外傷を忘却し去ることはないが、人生の中心を占めなくなる時は来る。

    【第10章 再結合】
    ・回復の第三段階=新しい自己・関係を育て、自分を支える信念を改めて発見し、未来を創造すること。新しく創った安全な基地から、積極的に世界に出撃すること。
    ・たたかうことを学ぶ:あえて危険に直面するようになる。これは再演ではなく、意識的・計画的方法的な立ち向かい。
    ・生存者が自分を搾取に対して脆弱にしていた自分自身の人格なり行動なりを自由に検討できるのは<犯罪に対する責任があるのは加害者だけである>ということがしっかり心に根を下ろしてから後でなければならない。
    ・自分自身と和解する
    ・他者と再結合する:信頼能力の回復。信頼できる場・できない場の見分けが可能になる。
    ・生存者使命を発見する
    ・外傷からの回復に完結はありえない。生涯、外傷的事件のインパクトは心の中をこだまし続けるだろう。十分に解消した問題も、生存者が発達の新しい段階に入ると再び目を覚ますかもしれない。患者には精神療法の1クール終了時に、外傷後症状はストレスを受けた時に再発してもおかしくないことを告げておく必要がある。
    ・解消のもっともよい指標は、生存者が生活の中で楽しみを味わう能力と、自分以外の人々との関係に全面的に入る能力とを取り戻しているかどうか。
    ・心理学者メアリー・ハーヴェイによる外傷解消の7つの基準。①PTSDの生理学的症状が管理できる範囲に収まっていること ②外傷性記憶と結びついている感情に耐える能力を持つようになっていること ③記憶の支配權を持つようになっていること(外傷を想起するか、記憶を棚上げしておくかという選択を自分でできること)④外傷的事件の記憶が首尾一貫した語りものになっており、それに相応した感情が結びついていること ⑤自己評価の損なわれた分が回復していること ⑥重要な対人関係が再建されていること ⑦意味と信念(信仰)の首尾一貫したシステムが再建され、それが外傷ストーリーをも包含していること。

    【第11章 共世界】グループ精神療法の力について
    ・安全のためのグループ
    ・想起と服喪追悼のためのグループ
    ・再結合のためのグループ

  • 言わずと知れたC-PTSDのバイブル。

  • この本の前と後とでトラウマをめぐる言説は質的な変化を遂げた。症状や、治癒のプロセス、第三者のかかわり方もが概念的に整理され、語ることのできなかったトラウマを語る余地が増大したからである。マイルストーン的業績に敬礼。

  • 烏兎の庭 第三部 書評 7.29.06
    http://wwrw5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto03/bunsho/harman.html

  • 心的外傷についての文献的レビューから始まり、実に多くの臨床例を生々しく列挙した『熱い』一冊。読み進める苦しさに生き残れなければ、決して臨床には活かせないように思う。

  • 今や古典的名著になってしまったこの本を、10年ぶりに開いて読んでみたのだった。著名な訳者ではあるがなんだか訳語がこなれていない感じがしたのはワタシだけだろうか?

  • Child AbuseやSexual Abuseを考えるうえでは、定番中の定番である1冊。
    定番であるだけに、書いてあることは非常に重く、生々しく、正直なところ、
    「ひとりでは読まないでください」
    という注釈をつけたくなるほど厳しい本でもあります。
    「現在では治療法として現実的ではない」
    という批評もありますが、それでも知っていただきたい1冊。

全11件中 1 - 10件を表示

ジュディス・L.ハーマンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
中井 久夫
村上 春樹
グレゴリー ベイ...
エーリッヒ・フロ...
ドストエフスキー
ヘルマン ヘッセ
有効な右矢印 無効な右矢印

心的外傷と回復 〈増補版〉を本棚に登録しているひと

ツイートする