肉のない日―あるパキスタンの物語

  • みすず書房
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本棚登録 : 9
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (318ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622045502

作品紹介・あらすじ

現在アメリカの大学町に住むパキスタンの女性が、自分の半生を、祖国の激動の歴史に重ねて物語る。父はインドとの分離独立を支援し、入獄をくりかえしたジャーナリスト、母はイギリス人、そして、お祈りと食物に異常に執着する祖母のダーディ、ひき逃げされた美しい姉イファット…。舞台は、キップリングの名をとどめる町ラホールである。

感想・レビュー・書評

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  • パキスタン人の父とイギリス人の母をもつ筆者の半自伝的ストーリー。現在は、アメリカ在住の英文学者として、帝国主義と文学などを論じているよう。ああ、そういえば、パキスタンはインドから独立したのだった…と思い出して、我ながら鈍感だなーと思ったり。政治に情熱を燃やす父、静かに順応していこうとする母、偏屈な祖母、姉、妹、弟、そしてイギリスへと去っていった兄との関係やその回想が、時間を往還するように描かれる。風景や熱気を帯びた空気感を感じることもできて、訳も読み易く、回想がもつループに引き込まれる。興味深いし、読後に「なにか」が残る良書だと思う。

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