ジェイン・エア (ブロンテ全集 2)

  • みすず書房
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本棚登録 : 15
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (729ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622046226

作品紹介・あらすじ

貧しい孤児ジェインが経験する『愛と冒険』。世界文学史上、あまりにも著名な傑作を、達意にして流麗な新訳で贈る。

感想・レビュー・書評

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  • 請求記号・938.1/Br/2
    資料ID・309800698
    (平成25年12月)『映画原作特集』でも展示

  • ジェインは自分の意志であれこれ行動を起こすし直感的ですが、ひたすら自己主張するわけではなく、相手や状況に応じて出方を変えて欲しいものを得るなり維持するなりするような冷静さがあって、そこがいいと思いました。

  • ブロンテ姉妹のなかで三人も作家ってすごいですね。イギリス文学史で気になって、読んでみました。
    まず率直な感想として、「長い」 笑
    読むの大変でした。
    当時の社会では本好きで反抗的な女の子どもって珍しいっていうか。あんまりいないらしかったのですが、ジェインは自分をいじめる義理の母親にも「あなたが嫌い!」って反抗します。昔話とかでもシンデレラはそういうときしくしく泣いて従いますが、ジェインの性格は新鮮でした
    自分の道は自分で切り開く!というようなジェインのクールでさっぱりしてるところは好感がもてました

    あと、ジェインは別に美貌の持ち主ではないのです。後にでてくるロチェスターという男性も、ハンサムではないのです。珍しい主人公像ですよね。そこもこの本の特徴のようです
    めまぐるしく変化する状況のなかで、最後の方はもうジェインの親のような気持ちで心配しつつも見守る感じで読んでました。子ども時代からの本なので、ジェインの成長をはらはらしつつもしんみり楽しめます。

  • この1週間、ジェインエアは私の親友だった。電車の中もカフェもランチも、寝る前まで、一緒にいて、いつも彼女の身の上に起きる奇怪な出来事に耳を傾けて来た。
    誰にも理解してもらえなかった幼少期。恩師テンプル先生との出会い。劣悪な衛生環境の寄宿学校での親友ヘレンの死。ジェイン18歳、そして40歳を越えているロチェスター氏との恋。展開に次ぐ展開に、私の心も休めては居られない。私は、いつのまにか、かなりの同情と敬愛を彼女に対して抱いていたようで、天涯孤独と信じていた彼女の肉親が初めて見つかったときは、彼女と一緒に、ほんとうに嬉しくて涙が溢れた。ジェインは華奢で、美人ではなかったが、上品振ることのない、率直で思いやりのある精神の高貴さで、異彩を放っていた。
     生みの親であるシャーロットは、ヒロインは美人でなくても成り立つことを証明することを狙ったそうだ。というのは、この本のあとがきにシャーロットが妹のエミリとアンにそう主張していたことが書かれていたから。あとがきを記された青山誠子氏は、こう評する。「お上品振りや物質万能主義に毒されたビクトリア朝の人々の心を、遠くヨークシャーの僻村から揺るがせた『貧乏で身分が低くて器量も悪いちっぽけな』一人の女性のメッセージは、時代と国の別を越えてあらゆる人々に訴える力を持っている。」と。
     ジェインは、正義を傘に着た支配心と愛の違いを鋭く見破った。それは何時でもすぐにできるのではなく、つま先を踏み入れて、誘惑にかられながら、心の不協和音の意味を慎重に、根気よく言葉を重ねて紐解き、心の奥底から人間性を呼び起こされるまで葛藤した。この葛藤の末に打ち勝ったものが心を満たしていくことを、読者はジェインと共に疑似体験する。それは、貴重な体験だと私は思う。そして紛然とした利己心に負けてしまう様々な登場人物とのハイブリットによって、ジェインやジェインの愛する人たちの思いやり、清らかさ、蘇生力が浮き彫りになっていく。。失意のロチェスター氏が終に報われたときは、やっと私もほっとした。草原に爽やかな風が吹き、木々の潤いを見るようだった。

  • 地味な家庭教師の恋物語。だけどとってもロマンチック。ちょうどこれを読んでいる時、うちの母も少女の頃読んだんだって知ってじ〜んとしました。時代を超えて愛される名作っていいね。

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著者プロフィール

1816-1855。ヨークシャーのソーントンで英国国教会牧師の娘として生まれる。学校教師、家庭教師として働いた後、学校開設を目指すが断念。1846年、「カラー・ベル」の筆名で妹エミリ、アンとの共同詩集を自費出版。長篇小説『教授』は出版社に断られるが、第二作『ジェイン・エア』(47)が出版されると大評判となる。続く『シャーリー』(49)、『ヴィレット』(53)も好評を博した。1854年、父親の牧師補と結婚するが、翌年死去。

「2019年 『ヴィレット(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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