夜のある町で

著者 :
  • みすず書房
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本棚登録 : 78
レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622046561

感想・レビュー・書評

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  • 荒川洋治の詩は、正直言うとよくわからない。
    詩は難しい。
    けれど、このエッセイ集は大好きです。
    忘れられている、人との繋がり、言葉の重み、作家たち。文章はとても分かりやすく、視点に温かみがあります。

  • 本屋にない!読みたい!

  • ストーリーを楽しむ、知識を得る、それはまだ読書の入り口をうろうろしているに過ぎないんだな。

  • 不思議な魅力のあるエッセイ。
    詩人の使う言葉は、やはり少しどころかだいぶん違う。

  • 荒川洋二は言葉に迫力がある。簡潔でわかりやすい。文章が上手

  • ぼくには友だちは三、四人しかいない。
    こちらが思っているだけだからニ、三人だろうか。
    また、我が家へ人を招くのは
    一年に一度あるかどうか。
    友だちも客も少ない人生を
    選んでいるのである。

  • 「本を読むのが遅いんです」そういう人に、このエッセイ集を薦めたいと思っている。<br />
     作者は荒川洋治という詩人である。だから自然と、詩や文学についての話が多くなる。けれど、困ったことがある。そこであげられた作家のほとんどを私は知らなかったのだ。<br />
     彼が口にするのは、忘れられた作家なのである。文学史にも残らない、皆に忘れられた人々。荒川はそういう作家の小さな声を聴き取ってゆく。こんなひとがいたそうですよ、あんなひともいたそうですよ、荒川洋治はそう語る。<br />
     本書には何かを「教えてやろう」という気配もないし「主張するぞ」という意気込みもない。ただ静かに、荒川洋治は語っている。<br />
     冒頭に「読むのが遅い」人に薦めたいと書いた。それはなぜかというと、この文の"調子"を味わって欲しいからである。読むのが遅い人というのは、きっと考えながら読んだり、あるいは一字一句飛ばさずに丁寧に読んでいる人だろう。荒川の文章は、そういう読み方にこそふさわしいのだと思う。ほんとうにきもちのよい流れだった。<br />
     ときに、彼の言っていることは攻撃的になったりもする。なのに、ふしぎとやさしさだけは失われない。まさに"語り口"の魅力があるからだろう。(けー)<br />
    <br />
    (追記)この本棚にある山田詠美『4U』のいくつかの作品を、荒川さんはとても誉めていた。『4U』もいつか読んでみたい。

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著者プロフィール

現代詩作家。1949年4月18日、福井県三国町生まれ。早稲田大学第一文学部を卒業。1980年より著作に専念。1996年より肩書を、現代詩作家(みずからの造語)とする。詩集に『水駅』(書紀書林・第26回H氏賞)、『あたらしいぞわたしは』(気争社)、『渡世』(筑摩書房・第28回高見順賞)、『空中の茱萸』(思潮社・第51回読売文学賞)、『心理』(みすず書房・第13回萩原朔太郎賞)、『北山十八間戸』(気争社・第8回鮎川信夫賞)、評論・エッセイ集に『忘れられる過去』(みすず書房・第20回講談社エッセイ賞)、『文芸時評という感想』(四月社・第5回小林秀雄賞)、『詩とことば』(岩波現代文庫)、『文学のことば』(岩波書店)、『過去をもつ人』(みすず書房・第70回毎日出版文化賞書評賞)、『霧中の読書』(みすず書房)など。2019年、恩賜賞・日本芸術院賞を受賞。

「2019年 『霧中の読書』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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