サルガッソーの広い海 (ジーン・リース・コレクション)

制作 : Jean Rhys  小沢 瑞穂 
  • みすず書房 (1998年11月発売)
3.17
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  • 本棚登録 :38
  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622046691

作品紹介

陽光と死にあふれたカリブの島で、激しくも数奇な愛と憎しみのドラマが始まる-三十年の時を経て、劇的な復活を遂げた『早過ぎた作家』リースの代表作。

サルガッソーの広い海 (ジーン・リース・コレクション)の感想・レビュー・書評

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  • ジーンリース「サルガッソーの広い海」http://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I000002734366-00 … 読んだ。ジェインエアに想を得た別作家による勝手スピンオフ。おもしろいがこういう創作はアリなのかそこが気になる。植民地の白人対黒人の単純構図から疎外され両側から蔑まれ憎まれる白系現地人の不幸(つづく


    サルガッソーは浮き藻、アントワネットは浮き藻に絡め取られて脱出できず狂気にしか逃げ場がない。差別と憎悪、自己認識と帰属意識、怒涛の不幸。「白いショッカー」(ショッカーではないけど、あの文字をタイプしたくないので自分の単語で)って酷いな。同族嫌悪が一番タチが悪い(おわり

  • 予備知識なしで読んでいたので
    第3部は心底、驚きました。

    中学時代に読んだ
    「ジェーン・エア」の遠い記憶を
    手繰り寄せています。

    この作品の試みを、C・ブロンテが
    生きていたら
    どのように感じるのかと気になりました。

  • カリブの島は魔術的。呪術的。魔女的。人を狂わせ、魅了する。そして、透明だ。透き通っている。海水は辛いのだ。

  • 白人による植民地支配が、一人の女性とその母を通して間接的に伝わってくる。名作。

  • 正直なところなんだかよくわかりませんでした。奴隷を持つ側と奴隷とされる側の間にある深い憎悪の心などは理解できましたが、アントワネットの生き方が理解できませんでした。私の読解力と想像力では味わいきれない作品のようであります。

  • ジェイン・エアだけでいいや... 最近高尚な本が読めないわ〜

  • 帰属意識をもてないということが、こんなにも人を蝕むものなのか。
    理解できないものに対する恐れが、人をこんなにも残酷な仕打ちへと向かわせるものなのか。

    19世紀の英国領ジャマイカ。本国の白人からは、洗練されない“二流の白人”とみなされ、母親の出自から、同じクレオールからも浮き、黒人からは“白いごきぶり”呼ばわりされるような環境のなかで育ったアントワネット。愛する母からも疎んじられ、体を傷つけるような鋭い葉も毒蛇も、“人よりはまし”と思う幼い彼女のよりどころのなさが、悲しい。

    彼女が結婚した英国人男性の自己中心的なところや残忍さに、本を閉じたくなるほどの腹立たしさを感じるが、それは作者ジーン・リースの思惑通りなのだろう。
    この結婚相手に作中、名が与えられていない点も興味深い。帝国主義、権威主義的な男性の象徴として描きたかったからか。アントワネットは個人の愛による救済など、端から求めていなかったからなのか。

    “屋根裏の狂女”の出身がジャマイカとされた設定にこだわり、この“狂女”についての物語を書かずにはいられなかったジーン・リースの生涯にも想いを馳せたくなる。

       Wide Sargasso Sea by Jean Rhys

  • これはなかなかヘヴィ。
    入植者であり、支配階級の白人の子孫の娘が主人公だが、旧植民地において過去の支配階級すらここまで悲惨な現実と向き合わねばならないとは。
    植民地支配は誰も幸せにしない、被支配民も、支配民さえも。
    そういった社会的背景をうまく描き出しているのもさることながら、自然描写もいい感じ。著者の実体験なくしては書けなかったであろう作品だと思う。

    とはいえ、登場人物はややステレオタイプすぎる気がするし、話を冗長に感じた部分もあったのは確か。
    クレオール文学としてはいいものだと思う。

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