福寿草

  • みすず書房 (1998年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (462ページ) / ISBN・EAN: 9784622047056

感想・レビュー・書評

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  • 函入りで布クロスの立派な装丁の随筆集である。表記は歴史的仮名遣いを用いた現代文。読みにくいことはないが、時折見知らぬ漢字が出てきて、何度か辞書を引いた。
    自分の身辺雑記を淡々と語った、しかしなんとも言えない味わいのある文章である。

  • 小沼丹の随筆は好きである。読むというよりは触れるという感覚で心がなごむ。旧仮名遣いが心地よい。記憶をたどることで人生の姿を写し取り、筆者の心の持ちようや人柄をしのばせる。

  • なんだか、この人のブログを読んでいる感覚。旅行記有り、髭についての雑記有り。何というか、他の人の話は良いから貴方の話をしてくれと言いたい。何を感じたか、どう思ったか、と。
    そういう人/本でもないのだろうか?他の小沼丹を読んでみないとわからないかも知れない。

  • 過去にすれ違ってきたひとたちを思い出す、おじいさんの眼線を体験できます。

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著者プロフィール

小沼丹
一九一八年、東京生まれ。四二年、早稲田大学を繰り上げ卒業。井伏鱒二に師事。高校教員を経て、五八年より早稲田大学英文科教授。七〇年、『懐中時計』で読売文学賞、七五年、『椋鳥日記』で平林たい子文学賞を受賞。八九年、日本芸術院会員となる。海外文学の素養と私小説の伝統を兼ね備えた、洒脱でユーモラスな筆致で読者を得る。九六年、肺炎により死去。没後に復刊された『黒いハンカチ』は日常的な謎を扱う連作ミステリの先駆けとして再評価を受けた。その他の著作に『村のエトランジェ』『小さな手袋』『珈琲挽き』『黒と白の猫』などがある。

「2022年 『小沼丹推理短篇集 古い画の家』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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