言語のざわめき 新装

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622049852

感想・レビュー・書評

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  •  今日、私は、ヘーゲルが語っている古代ギリシア人に自分がいささか似ていると思う。ヘーゲルの言うところによれば、古代ギリシア人は、木の葉や風のざわめき、要するに「自然」のふるえに、熱心に、たえまなく問いかけ、そこにある種の知性の姿を見出したという。そして私はと言えば、言語活動のざわめきに耳を傾け、意味のふるえに問いかけるのだ ー現代の人間である私にとっては、「自然」とは、言語活動にほかならないのである。

  • 2009/9/19図書館で借りる
    2009/

    第一部.科学から文学へ
    第二部.作品からテクストへ
    第三部.言語活動と文体
    第四部.歴史から現実へ
    第五部.記号の愛好家

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著者プロフィール

(Roland Barthes)
1915-1980。フランスの批評家・思想家。1953年に『零度のエクリチュール』を出版して以来、現代思想にかぎりない影響を与えつづけた。1975年に彼自身が分類した位相によれば、(1)サルトル、マルクス、ブレヒトの読解をつうじて生まれた演劇論、『現代社会の神話(ミトロジー)』(2)ソシュールの読解をつうじて生まれた『記号学の原理』『モードの体系』(3)ソレルス、クリテヴァ、デリダ、ラカンの読解をつうじて生まれた『S/Z』『サド、フーリエ、ロヨラ』『記号の国』(4)ニーチェの読解をつうじて生まれた『テクストの快楽』『ロラン・バルトによるロラン・バルト』などの著作がある。そして『恋愛のディスクール・断章』『明るい部屋』を出版したが、その直後、1980年2月25日に交通事故に遭い、3月26日に亡くなった。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです。

「2023年 『ロラン・バルト 喪の日記 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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