- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622050049
作品紹介・あらすじ
民族とは、国家とは、文化とは。ファノニズムとは何か。植民地主義に抗し36年の生涯を闘争に捧げた著者が遺したメッセージ。ポストコロニアル批評の原点。
感想・レビュー・書評
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読んでみたい気もするけど、いつになるかな...
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うむ。ちとちがった。
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大学入る前に読んだ本。タイトルから漂う厨二臭がヤヴァイ。
ほとんど理解できなかったので近い内にもう一回読みなおしたい。が、如何せん高い。
列強の植民地政策を強く批判しており、先進国の支配が現在アフリカすむ人々(=民族どうしで争ってばかりの途上国国民)をつくりあげた。
「地に呪われたる者」の地とはアフリカさし、呪いとは植民地政策、人々とはアフリカ人の事である。
たしかそんな内容。
ネルソン・マンデラとか多分読んでだろうけど、この本に対してどう思っているのかな? -
フランツ・ファノンは、フランス領マルチニック島に黒い皮膚のマルチニック人として生まれ、生きていれば今年84歳ですが、今から48年前の1961年12月6日に、ワシントンの病院でわずか36歳で亡くなった精神科医・革命家です。
高校生の頃、私の部屋にはフランツ・ファノンと魯迅のポートレートが貼ってありました。作品を熱心に読みますがファンというのと少し違って、怠惰な自分を奮い立たすためというか、何か困難なことに出会ったり、くじけそうなことがあるといつも、その著作をひも解いて自らを鼓舞するようにして来ました。実際に何度それで助けられたかわかりません。
彼は『黒い皮膚・白い仮面』(1952年)『革命の社会学』(1959年)『地に呪われたる者』(1961年)『アフリカ革命に向けて』(1964年)という4冊の書物だけを残しました。
まったく今まで思ってもみなかったことですが、つい先ほど『地に呪われたる者』というタイトルの「呪われたる者」というのは、ひょってして、あの革命歌『インターナショナル』の冒頭の・・・・
♪起て 飢えたる者よ 今ぞ日は近し
覚めよわが同胞(はらから) 暁は来ぬ
暴虐の鎖断つ日 旗は血に燃えて
海をへだてつわれら
腕(かいな)むすびゆく
♪いざ たたかわん いざ
ふるいたて いざ
ああ インターナショナル
われらがもの
・・・の「飢えたる者よ」と同義語ではないかと思って調べてみると、これは佐々木孝丸・佐野碩訳で、違うもので翻訳者不明ですが「プロレタリア歌曲集(無産社版)」では、なんと確かに「呪われし者」になっているではありませんか。
本書は、5つの章に分けて構成。
1 暴力
2 自然発生の偉大と弱点
3 民族意識の悲運
4 民族文化について
5 植民地戦争と精神障害
これは、本来は私たちにむけて書かれたものではありません。ただ抑圧された植民地現地人だけのために、植民地支配とはどういうものかを分析し、起ちあがる必然性があると説きます。
「今日、人間の真正な解放に逆らって戦っている帝国主義は、あちこちに腐敗の芽をばらまいている。それをわれわれはわが大地から、わが頭脳から、仮借なく検出し、えぐりとらねばならない。」
この本を彼は、白血病に侵されながらも10週間で書き上げ、アルジェリア革命の成功を見ることのないまま亡くなってしまいました。 -
仕事柄読む必要性を得て、図書館で借りて読んだ。買うかな。
行動に移すことと同じくらいにものを書くことに生きることを注ぎこむことを考える。ああ、書くことだって行動だ、同じくらいになるのは当たり前か、じゃあ、だからか、この本からとてつもない熱量を感じるのは。当たり前か。いや、ここまでできるひとはそうそういない。
返却日に慌てて返したので引用箇所は本の解説からまるっと引き受けてきました。