本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (155ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622070474
感想・レビュー・書評
-
哲学的な話かと思ったら戦争写真の分析の話だった。日本語のタイトルが良すぎるじゃないか
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
アメリカの作家・哲学者であるスーザン・ソンタグによる、戦争写真や映像、それらに類する苦痛を表した媒体を多角的に考察し論じた著作。
結論から言えば非常に当然かつ退屈な意見でした。写真が齎す不快感や痛みの表象は必然的に体験した者にしか知り得ないものであり、写真を介したオブザーバーの位置にいる人間からすれば無感動・無関心です。無論、可哀想と思ったり何とかすべきだ、と考える者も大勢いますが、行動には移さない者がマジョリティでしょう。
また、兼ねてより撮影者の主観によって歴史の一部を切り取った戦争写真は政治的目的で利用されてきたとも論じていますが、それも写真が持つ特性としては必然で、関心は持てませんでした。
写真と戦争や悲惨、人間の情動の関係性を探究したいという方にはオススメですが、写真に興味がない方にとっては辟易することになるかもしれません。 -
(後で書きます)