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- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622071051
作品紹介・あらすじ
男女二人の思想家のあいだの膨大な文通をあますところなく収録した思想史上初の書簡集。1巻では、学位論文「アウグスティヌスにおける愛の概念」のやりとりにはじまり、亡命国アメリカと敗戦国ドイツの現状分析、『罪責問題』と『全体主義の起原』の相互の著作の進行状況や批評、パレスティナ問題をめぐる議論、マッカーシズムのはじまりなど、1926‐1953年の150通を収録。対話から生まれた戦後世界への透徹した批評と真の思索の姿を読みやすく伝える、魅力つきない希有の書である。
感想・レビュー・書評
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21歳のハンナ・アーレントがヤスパースに哲学を学んでいた、ハイデルベルク大学時代からの往復書簡全433通。1巻はその内150通を収録。教え子と教授が、次第に哲学者同士の友情に成り代わってゆく。ナチスに職を追われ終戦後に全財産を失うヤスパースへ、アーレントは亡命先から食料等を送る。やがてヤスパースも国外亡命。互の論文、著作、様々な哲学者達について活発な意見交換を繰り返す。妻がユダヤ人のヤスパースと、ユダヤ人のアーレント。「ユダヤの過去もアメリカの過去も、自分のものであるかのように騙し取りはしない」が印象的。
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