はるかなる視線 2[新装版]

  • みすず書房 (2006年2月20日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (280ページ) / ISBN・EAN: 9784622071921

感想・レビュー・書評

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  • 少なくとも日本語にうつしかえたとき、クロード・レヴィ=ストロースの文章はやや読みにくい方だ。が、それをあえてたんねんに読んでいくことは、奇妙な快感を呼び起こす。
    この後期レヴィ=ストロースの論文集にも、他の著作と同様、強烈な主張や決定的な結論は記されていない。彼の構造主義思考は、ものごとを<解決する>というより、既知の見方を路線変更させ、まるでちがう<地平を導き出す>ことを成果としているように見える。その地平の向こうには<こうあるべきだ>とか<こうするべきだ>というような、いかなる命法も存在しない。
    にも関わらず、レヴィ=ストロースを読み込む経験は、えもいわれぬ<知の喜び>を開示してくれるのだ。
    本書には、神話論理や親族理論などもひととおり掲載されているし、さらには構造主義思考を文学や精神医学、さらには音楽にも適用しうることを示すような、小さな文章もいくらか載っていて、興味深い。

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著者プロフィール

1932年、神戸に生まれる。1957年、パリ大学文学部卒業。1957-74年、日本放送協会国際局に勤務。元国際基督教大学教授。訳書 レヴィ=ストロース『はるかなる視線』(全2巻、みすず書房、1986/88、新装版、2006)『レーモン・アロン回想録』(全2巻、みすず書房、1999)ロべール・ギラン『ゾルゲの時代』(中央公論社、1980)ジャン・デ・カール『狂王ルートヴィヒ』(中央公論社、1983)フランシーヌ・エライユ『貴族たち、官僚たち』(平凡社、1997)他。

「2019年 『人種と歴史/人種と文化』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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