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Amazon.co.jp ・本 (240ページ) / ISBN・EAN: 9784622073390
みんなの感想まとめ
トラウマとその周囲の人々との関係性を深く掘り下げる本書は、当事者主義や差別構造についての重要な議論を展開しています。著者は「環状島モデル」という独自のメタファーを用いて、当事者、支援者、研究者、傍観者...
感想・レビュー・書評
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「当事者」であればあるほど、トラウマにより発言から遠ざかって行く。当事者だけが発言を許されるのか、誰が当事者なのか、という議論に、誠実な回答を与える本。宮地の示す「環状島モデル」を使うと、その議論がおどろくほど精緻で整理されたものになる。
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社会運動の一つの成果として出てきた当事者主義や差別や支配の構造を剔抉しようとするポストコロニアリズムの議論が非常に重要であることは論を俟たない。しかし、同時に「当事者とはだれか」「支援者はどうあるべきか」などの付随する問いへの向き合い方が(少なくとも世俗的なレベルでは)必ずしも共有されずに混乱が生じている部分もあるように思われる。
それは例えば「誰が反差別を語る(代弁する)資格があるのか」と言った議論や、当事者間で起こりがちな「本当に抑圧されている当事者とは誰か」といった難問(アポリア)に代表される。
本書はそうした問いを考えるためのヒントとして、「環状島」という一見不思議なメタファーを用意している。そのメタファーの上で、当事者・支援者・研究者・傍観者・加害者などが、一体どこに位置しており、その関係性はどうなっているのか、各者の間で起きがちなトラブルはなにか、それはどのように防ぎうるのかといったことに対して、一つの見取り図を提供することで整理をはかっている。ちなみに著者は性被害等によるPTSDなどにも精通した精神科医。
もしも社会運動に関心を持っている人や、運動に参加している人(また、その中で悩んでいる人)は、とりあえずこの本を読んで欲しいと思う。話はそれからである。 -
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nyancomaruさん へ
こんばんは^^
ご丁寧に感想を書いて下さり ありがとうございます
そうですね
著者の誠実さ、そして温かい視点...nyancomaruさん へ
こんばんは^^
ご丁寧に感想を書いて下さり ありがとうございます
そうですね
著者の誠実さ、そして温かい視点に救われる想いがします
2013/05/02 -
2013/05/07
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いつもご丁寧に書いて下さり
ありがとうございます。
とても嬉しいです^^
そうですね
私も宮地さんの本はほとんど拝読していますが
「トラ...いつもご丁寧に書いて下さり
ありがとうございます。
とても嬉しいです^^
そうですね
私も宮地さんの本はほとんど拝読していますが
「トラウマ」というものについてずっとかかわってこられた方の想いや現場の声だなと思います2013/05/08
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493.7
25/3ごろ
かこむ会、古賀さんを招いた回に来られていた社会運動家?の男性おすすめ -
専門的な内容ですが、「支援する側」に立つなら必読。と思います。
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トラウマ当事者と支援者の位置関係、どれだけ声を上げる事が可能か不可能か、その時の風当たりの現象など…を、地政学的に図解で示している。自分が何か問題意識を抱いた時や、世間の社会活動とそれに対する批判を目にした時、頭の中をスッキリと整理するのに役立つ。想いを馳せる事の重要性に気付ける。
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理論に関する詳細は他のレビューワーに譲るとして、いろいろな問題を考える際に、自分は今地図上のどの位置にいるのかと考えるだけで、他の人と立ち位置が違うことを理解することができる。それがわかるだけでもかなり大きいと思う。
個人的には家庭内のいじめや虐待に興味があるので、アリス・ウォーカーの「投企的同一化」家父長制の暴力のあたりで目の覚める思いがした。
『「外傷性精神障害」からみたトラウマとジェンダーの相互的影響』 -
放送大学『死生学入門』第15章の参考文献。「トラウマとそれにかかわる人々を理解するための理論」ということだけど、他のことにも応用できそう。
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図書館より。
トラウマの当事者というよりもその当事者の周りの人(支援者や研究者など)の立ち位置を環状島、というたとえで分かりやすく書かれた本だと思います。
どこまで当事者の方に感情移入するのか、逆に冷静すぎる目線で当事者の方と付き合うのも問題があるような気もするし、そうした問題の中で周囲の人々の立ち位置を考えさせてくれる内容になっていると思います。 -
考えさせられることが多い。一度読んだだけでは内容を消化し切れた気がしないので、間をおいて再び読み返したい。
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支援者は被害の外側にいて、内側の当事者とは他人なのだと言うことを両者が了解する。そうすれば、無用な傷つき合いが減らせるかもしれない。そして、その外側の他者が淡々と仕事をこなすということも大事なのだ。
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現在「問題」として認識されているもの(セクハラ、DV等)は、被害の一側面の問題化(概念化)に成功したものである。一人の人間の物語・被害を取り上げた時に、問題を切り取る角度は複数あって、ベン図のように重なったり包含関係にあったりする、というのが興味深かった。トラウマを扱ってはいるが、日常生活のあらゆる物事に応用できるし、おすすめ(ざわ)
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東北に行ってみて感じた被災したことのあっち側とこっち側のもやもや、支援とか援助の見落としてしまう大事なこと、なぜ心ない風評が生まれるのか、そういう一切を得心させてくれる良い本だと思う。一方、自分のなかの震災に対する立ち位置を思い知る怖い本だとも感じた。
著者プロフィール
宮地尚子の作品
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