構造・神話・労働 【新装版】―クロード・レヴィ=ストロース日本講演集

制作 : 大橋 保夫  三好 郁朗  松本 カヨ子  大橋 寿美子 
  • みすず書房
4.27
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本棚登録 : 68
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (194ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622074304

感想・レビュー・書評

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  • ストロースおじさんが日本に326年ほど前に来て講演したり対談したもののまとめ
    その企画性ゆえに格好のレヴィストロース、構造主義入門の書ではあるのだが、その企画性ゆえに質をスポイルしているのは否めない
    あと対談してる日本の人の質問がしょぼくてそれも減点要因

  • レヴィ=ストロースという人物がどのようなことを語る人物であるかを知る上で良い取っ掛かりになるであろう本書。
     題名にある通り、構造主義、神話、労働といったレヴィ=ストロースのライフワークとなるテーマについての3つの講演に加え言語学者の大橋保夫氏との対談も収録されて
    私はこの本を読み、レヴィ=ストロースの著作を読み進めていこうと思った次第である。

  • 来日の際の講演をまとめた本。思っていたより分かりやすく、理解できる。また、一つ一つがあまり長くないのも魅力的。

  • レヴィ=ストロースの最良の入門書かもしれない。今まで読んだ彼に関する本の中で読みやすく考えが捉えやすかった感じ。

    「「構造」jとは、要素と要素間の関係とからなる全体であって、この関係は、一連の変形過程を通じて普遍の特性を保持する。」(レヴィ=ストロースによる「構造」の定義)

    構造主義という捉え方を再び復習。ex,婚姻規則に関して「近親相姦を禁止した女性の交換」という不変を見出だし、そこにはサークルによって交叉いとこ婚や平行いとこ婚等の変換が存在する。これを基に膨大な量の事例を省き普遍的な規則を見抜いた。…という感じだろうか。表見返しの顔の図や裏見返しの魚の図は理解を容易にしてくれる点で非常に秀逸。構造主義のキーは、「事物を個別に検討するかわりに、そうした事物間の関係を考察することであり、したがって関係の体系を、それも変形を前提とした関係の体系を理解しようとすること」。

    構造主義以外にもレヴィ=ストロースの歴史観、人類学と人間学についての考えなどなど、きれいさっぱり、でした。

  • 70年代にレヴィ=ストロースが初来日されたときの
    講演と対談集です。

    どちらも専門家ではない一般の聴衆に向けて発言しているので
    とても分かりやすくまとめてあります。

    タイトルにあるように構造主義・神話・労働または民俗学者の責任などといった
    テーマについて発言しています。

    構造主義はご存知の通り60年代の思想界に一大旋風を巻き起こしましたが
    この講演はそのブームが終焉した77年ごろの話です。

    レヴィが60年代のブームについて、
    また構造主義についての様々な誤解について解説しているのは一読の価値があります。

    いきなりこの本を読むというよりは
    「レヴィ=ストロース入門 (ちくま新書)」で構造主義の流れを把握して
    「悲しき熱帯」くらいを読んでおくといいかもしれません。

  • レヴィ=ストロースには本当にはずれがない。
    この書は、なぜ「構造」か?構造主義は万能か(どの分野にも適用可能か)?といった問いに対する応えや、「構造」の考え方の基本原則など、分かったつもりで使っている「構造主義」をその先駆者がきれいに紐解いてくれる。
    全てにおいて正解とはいえないまでも―例えば、自然科学(生物学)が実験室で実証可能であると言う考え方はデュボスによって覆されたと思う―大枠で捉えれば、本当にはずれのない、謙虚で緻密ではっきりとしている、思想家の鑑であることを再確認。

  • その人々は発展の阻害に成り得る伝統や文化を捨てようとし、そしてそれを守ろうとする民族学者達を疎ましく思うかもしれない。
    しかし何十年も経ったその後に、人々がふと過去を振り返りそのアイデンティティーを模索しようとするその時にこそ、民族学者達の研究は強い意味と価値を持つ。

    それは全ての人類学者の持つ罪悪感を払拭するように響くし、罪悪感を持たぬ全ての開発学者達に警鐘を鳴らす。

    30年も前に発せられた言葉は、今なお最先端の学問として機能する。

    「一民族学者のみた日本」
    の章も素敵です。

  • 2009/
    2009/

    民族学者の責任

    構造主義再考
    ・構造主義者が研究の対象としている社会自体がものごとを図式化し、単純化し、「文化」と「自然」といった一刀両断的な対立項をはじめから作り出していて、我々はそれを借りているにすぎない。端的に言うと、社会が構造主義を作り出していたのを我々が拝借しているだけなのである。

    ・構造主義は今日的な関心とは無縁の問題を対象としている。

    ・構造的観点からして接近可能な対象とは、比較的小規模な現象であって、社会生活総体を構成している諸現象から、分離可能な現象でなければならない。しかも、それに変数還元の操作を施しうる現象でなければならない。だから、大規模な歴史現象の総体と言ったものの構造分析を企てることは可能だとも言えない。

    ・構造主義はまずは言語学のものであった。

    ・ミシン+洋傘/台=X



    神話とは何か

    労働の表象

    未開と文明

    一民族学者の見た日本

    あとがき:大橋保夫

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