- Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622075387
作品紹介・あらすじ
本を読もう。もっと本を読もう。もっともっと本を読もう。人生は、ひとが胸に抱く一冊の本なのだ。今ゆっくりと読み返したい。清新な名詩集の決定版。
感想・レビュー・書評
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長田弘さんの詩集。やはり強く印象に残るのは、最後に掲載された一編の詩。
本を読もう
もっと本を読もう
もっともっと本を読もう
どこかのレビューでも書きましたが、同じ世界を見ているはずなのに我々には見えないものが、詩人には感じられるのか。言葉は不自由で全ての感情を描けないし、世界の真実を表現することもできない。
本でないものはない
世界というのは開かれた本で
その本は見えない言葉で書かれている
神さまがこの世の中を作ったのなら、世界の真実を描いた本はあるのでしょうか。それでもそれは私たちの言葉では描けないものなのでしょう。ことばでは描けない、世界の真実を描くために詩人はことばと格闘している。
収められた他の詩、「誰でもない人」「たちどまる」「ことば」も、我々が立ち止まり真実を見つめる時間を与えてくれます。時に立ち止まり、ゆっくりと空や木や、光や風の物語を読むのも必要なのですね。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
目をつぶって深呼吸しながら読むのが、きっとふさわしい読み方。
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本を読もう。
もっと本を読もう。
もっともっと本を読もう。 -
Andrés Segoviaの詩があまりにもかっこよかった。
http://www.youtube.com/watch?v=9efHwnFAkuA
ファーブルさんの詩もよかった。
どのページを開いても、呼吸が深くなる。-
長田弘の詩を読むと、気合が入ると同時にリラックス出来る私。この「世界は一冊の本」は晶文社版で読んだのですが、みすず書房版(決定版)も購入しよ...長田弘の詩を読むと、気合が入ると同時にリラックス出来る私。この「世界は一冊の本」は晶文社版で読んだのですが、みすず書房版(決定版)も購入しようかなぁ~2012/05/17
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いつかどこかで表題詩を読み、ずっと心に残っていました。表題詩の他は父母や歴史上の著名人へ捧げる詩が多数掲載。「私にとって、詩は賦である。生きられた人生の、書かれざる哲学を書くこと」このあとがきを読み納得しました。見えないものを詩にして表す。長田さんは身近だけれど果てしなく広がる世界を私たちに見せてくれる気がします。「立ちどまる」や「ことば」も好きです。
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本が読みたい。
もっと本が読みたい。
もっともっと本が読みたい。 -
長田さんの美しい、
でも強さを感じるやさしい詩。
もう少し、
言葉を大切に丁寧に使ってみようと思う。
「立ちどまらなければ いけない場所がある。
何もないところにしか 見つけられないものがある。」
感動します、刺さります。
何度思ってもできないけれど、
丁寧に、丁寧に心を丁寧に動かしていたい。 -
「死」や過去の人を題材にした詩が多かった。あまり好きな詩がなかったな。
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「誰でもない人」で始まり「世界は一冊の本」で閉じる.いくつかの「死」をテーマにした詩とファーブルなどの人にまつわる詩.優しく繰り返される言葉が,静かに心に染み入る.生きることの原点を見つめる,確かめる,納得するような詩の数々だった.
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P82 原因と結果
P103 統計より五感
時折はっとさせられる一節に出会えます -
長田弘の詩が好きなんです。
なかでもこれ。書名にもなっている「世界は一冊の本」。
本を読もう。
もっと本を読もう。
もっともっと本を読もう。
という連は折にふれて脳内リピートします。 -
詩集。
世界は一冊の本である。どんなに古い真実も、つねにいちばん新しい真実でありうる。 -
〇本の紹介
結構有名な本みたいです。
私は雑誌で特集されているのを見て読みたいと思いました。
詩集です。
〇メモ
p25 「理解するとはー激しい共感によって相手にむすびつくこと」
p66 「客観的真実なんてものはないのだ ただ具体的事実があるのだよ」
p130 「世界は一冊の本である。どんなに古い真実も、つねに一番新しい真実でありうる。それが、一冊の本にほかならないこの世界のひそめる一番慕わしい秘密だと、わたしには思われるのだ」
〇感想
自然も世界も、すべて本。
そう考えたら、世界も違って見えるのではないでしょうか。
世界には、知らない本が沢山ある。
そして私はそれを読むために、知識を付ける。
本を読んで、さらに、さらに、それを増やす。
そう考えたらわくわくします。
上のメモには書かなかったけど、「理解するかわりに愛する」という言葉がありました。
人を完璧に理解することはできないということに悩んでいましたが、解決したような気がします。
これこそ、本の醍醐味でしょうか。 -
人生は、人が胸に抱く一冊の本なのだ。
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「本を読もう。
もっと本を読もう。
もっともっと本を読もう。」
表題作「世界は一冊の本」から。わりとあちこちで読書のすすめ的に使われている、その出典がこの本。(i44) -
なぜわれわれは、じぶんのでない 人生を忙しく生きなければならないか?
ゆっくりと生きなくてはいけない。
空が言った、木が言った、風も言った。
存在するとは生きることによって学ぶこと。
思索とは秘められた激怒にほかならない。
考えることが快楽でない人は、考えに考えることをよしと考えない。
考えることが快楽でない人は、ためらわない。すぐに性根を問題にする。
本を読もう、もっと本を読もう、もっともっと本を読もう。