最後の授業――心をみる人たちへ

著者 :
  • みすず書房
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本棚登録 : 172
レビュー : 24
  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622075431

感想・レビュー・書評

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  • 思索

  • 物凄くわかり易く、魅力的。おばさんのファンが多いのもわかる。

    インターネットはこころの裏をどんどん出していっちゃうんだよな。

  • とてもわかりやすかった。よく知っている昔話を出しているところもよかった。

  • 普通の人が読んで、普通に共感できる良書。

    精神分析とか興味があるけど、自分はいままで畑違いだったなぁという人にもおすすめ。

    自分も実際そうでしたし。

  • 請求記号:10026751 図書ID:146.1/Ki

  • 北山修が九州大学で2009年度の後半の半年間行った公開授業を中心に出版したもの。

    大学時代に「ザ・フォーク・クルセダーズ」を結成し『帰ってきたヨッパライ』を270万枚売ったことは有名。

    その後、大学に戻り、精神科医、九州大学教授となり20年後に退職。精神分析家である。

    著書や講演では、治療に当たった臨床事例は一切紹介せずに、主に日本の昔話や神話を例に出して、「見るなの禁止」という不思議なキーワードを展開している。

    精神分析入門では
    「精神分析とは人間の心に『無意識』があることを認める学問であり精神療法です」
    「心の動きを観察し、それを言葉で取り扱う」
    「言葉にすることで、溜まっているものを外に出すことができる」=「カタルシス効果」=「浄化法」
    「言葉によって意識化できる」
    「言葉によって人生を物語にする」
    「私たちは心の表と裏の葛藤を生きている」
    「お笑いとは、裏をどさくさにまぎれて表出させるシステムを持っている」

    この後、自分自身の精神分析を題材にしたり、フロイトのことを易しく解説したり・・・

    ん〜ん、実に深いことを言っている。再読しましょう。

  • 非常におもしろかったです!
    前半のマスコミと精神分析のお話は
    とてもわかり易くて、私が心理学をお勉強してよかったなと
    思った部分と大きく重なるお話が出てきて
    今の自分にとって取っつきやすかったです。
    個と個との対面でのダイナミズムと言うか、やっぱ
    そういうのを関係性の中で大切にしていきたいんだなって
    再確認しました~

    後半のお話は難しかったです・・・。
    ああ、これ勉強したな~って言うお話が出てきてぐいぐい
    読んでしまうんだけど、どことなく理解が不十分なまま
    終わってしまいました。(集中力が切れました)
    文化的原型(だったっけかな・・・)の考え方が大学時代に沢山学んだ中で
    おもしろい!って思った考えの一つで、そういう意味でここでの昔話の
    分析はとてもこころ惹かれました。
    ただ、難しかった・・・。
    "甘え"による分析との差異のところらへんで
    すっかりと集中力が切れました。
    でも、この本は大いに私を大学時代に引き戻してくれて、ああ
    授業を受けてみたかったなと思わせるものでした。

    やっぱ臨床心理学とか精神分析っておもしろいな~。

  • 【読書リスト4】北山修『最後の授業』みすず書房。九州大学退官前に行った精神分析に関する講義が収録。相手の心をみるために顔を合わせず横になった相手の枕元で会話するという精神分析の方法論は、一般的な社会福祉援助技術とは異なるアプローチですがソーシャルワーカーにとっても参考になります。

  • 『あの素晴らしい愛をもう一度』の作詞者であり、精神分析家である北山修の、九州大学においての最後の授業を文章化したもの。北山氏がメディア出演をしなくなった経緯も多少は書かれているものの、心の表と裏、心と言葉の作用、セルフモニタリング→セルフリフレクションによる自己イメージの取り入れ等について書かれている。心を言葉にすることによるカタルシス効果について書かれているなど、ストレスと戦う人間にとっては何かのはけ口になるかもしれない…。

  • 目に見えないものに名前をつけることで、それが取り扱いの対象になるということ。

    言葉にすることで、溜まっているものを外に出すことができること。

    私の経験をふまえた上での臨床心理学>「私たちのフィールドはパーソナル・コミュニケーションにある」ということ。それは、マスコミュニケーションとは対立する、相容れない、あるいは共存するしかない領域です。

    リフレクション効果>患者さんの自己イメージを聞いて、それを私たちが体験し、照らし返してあげることが私たちの重要な仕事です。

    つまり、人の心が持つ傾向を映し出す鏡になること。「人と出会うと必ず競争してしまうんですね」とか「結局あなたは甘えたいんだ」とか「あなたは愛されてないときっと思っている。でも、実はちょっとくらい愛されていると思っているでしょう」、というようなことを指摘する鏡になると言うことが、私たちの仕事として果てしなく続くのです。この、人の心の鏡になるという機能において、臨床心理学は儲からないけど生き残ると思います。

    私たちセラピストはお母さんの仕事を引き継ぐわけですから、お母さんの仕事から学ぶことがたくさんある。ここでお母さんがやっているのは、二者間内交流です。「面白いね」という話しかけ、それは非言語的に、情緒的に伝えられている。「きれいね」というようなことは、非言語的に身体的に伝わる。でも、この領域を言葉にして取り扱うのが私たちですね。

    「面白い」の語源>柳田国男>(野の鳥の昔話に)子供が一致して耳を傾ける心持ちを面白いといったといい、「人の顔が一つの光に向かって、一斉に照らされる形を意味したらしい」としている。

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著者プロフィール

北山 修 (きたやま・おさむ)
1946年生まれ、京都府立医科大学卒業、医学博士。
白鴎大学副学長、国際基督教大学客員教授、九州大学名誉教授。
元・日本精神分析学会会長、国際精神分析協会正会員。
著書に以下のもの他多数。
『見るなの禁止』(岩崎学術出版社, 1993)
『言葉の橋渡し機能』(岩崎学術出版社, 1993)
『幻滅論』(みすず書房, 2001)
『劇的な精神分析入門』(みすず書房, 2007)
『覆いをとること・つくること』(岩崎学術出版社, 2009)
『評価の分かれるところに』(誠信書房, 2013)

「2017年 『週一回サイコセラピー序説』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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