ベッドルームで群論を――数学的思考の愉しみ方

制作 : 冨永 星 
  • みすず書房
3.96
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本棚登録 : 249
レビュー : 26
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622075486

作品紹介・あらすじ

数学の専門家ではない著者が、玄人筋の支持を得ているのもうなずける。ヘイズは科学を歪めることなしに、数学的思考ツールの妙味をひきだす書き手だ。一次文献はもちろん、しばしばコンピュータの力も借りて、素朴な疑問の奥にひそむ数理科学の愉しさを垣間見せてくれる。各編に、かならず興味深い趣向がほどこされている。たとえば万年時計についての瞑想が、環境危機をめぐる現在の社会心理の一面を映しだす、といった具合。共感した数学者や数学愛好家がこぞってアイデアを持ち寄り、エッセイに絶妙なひねりを加えているのも、心憎い一冊。

感想・レビュー・書評

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  • 世の中に存在する様々な事物を、数学者の視点から語った数学エッセイ。どの話も非常に興味深かった。

  • サイエンティフィックアメリカンとかマーチン・ガートナーとか好きな人ならおもしろく読めると思う。
    数学エッセイの分類されるのかもしれないが、筆者がコンピュータを使って数学的実験を行うのを読者が追体験するスタイル。数式を追う必要もない。

  • 雑誌の書評で見かけた本。
    扱っている内容はそんなに簡単なことではないはずなのだが、平易に読みやすくまとめられている。

  • サイエンス

  • マットレスをひっくりかえす操作をまとめるとアーベル群になるという。さまざまな話題を興味深い数理科学の話として書かれている。

  • エッセイ形式で、身近にあるけどよく見ると奥深い問題について、気軽に読み進められる。話は群論に限らず。

  • 2010年10月25日付け「読売新聞」の書評欄で紹介されていた数学随筆集。ベッドのマットレスを一定のやり方でひっくり返していって、表裏も上下も満遍なく使うことができるかというと、それは不可能だということを、群論を使って説明する表題作がおもしろかった。「遺伝暗号をひねり出す」では、物理学者や暗号理論の専門家がDNAの遺伝暗号、つまり、塩基配列とアミノ酸との対応関係の解明に挑戦した顛末が紹介されている。最初に仮説を提出したのが物理学者のジョージ・ガモフだったとは驚いた。リチャード・ファインマンや核物理学者のエドワード・テラーまで登場するとはね。「長く使える時計」は、ストラスブールのカテドラル(ノートルダム大聖堂)にある時計の話だが、これは、もっと早く読めなかったのが残念。昔ストラスブールに行ったとき、ミシュラン・グリーンガイド「フランス」で紹介されていたので、ノートルダム大聖堂の天文時計を見てきたが、あれが1万年先まで使える時計だなんて知らなかった。知っていたら、もっとじっくり見てきただろうに。
    収録作品:「ベッドルームで群論を」、「資源としての『無作為』」、「金を追って」、「遺伝暗号をひねり出す」、「死を招く仲違いに関する統計」、「大陸を分ける」、「歯車の歯について」、「一番簡単な難問」、「名前をつける」、「第三の基数」、「アイデンティティーの危機」、「長く使える時計」

  • M8 応用代数

  • 群論の話かと思ったら違った。ここまで幅広く興味を持って書くのはすごい。日本に、こういう人はいるのか。

  • 何だか結論の見えないコラム。自分の基礎知識では理解が行き届かない。

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