イトコたちの共和国 地中海社会の親族関係と女性の抑圧

  • みすず書房 (2012年3月19日発売)
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本 ・本 (296ページ) / ISBN・EAN: 9784622076490

感想・レビュー・書評

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  • アラブ社会におけるヴェールや女性隔離、女性への相続権の放棄などの慣習はイスラームという宗教がもたらしたものではなく、古くからの北アフリカ・中東社会における「部族社会=イトコたちの共和国」を守るためのルールがもたらした慣習だということを紹介したフランス人女性民俗学者の著作。

  •   面白いし、今必要な情報だけど、なんでこんなに読みにくい!論理がまるで酔っぱらいの歩行みたいで、ぜんぜん繋がっていない。原文のせい?でも、日本語なのだから、日本語で読めるように訳してほしい。
      女性のベールはイスラムのせいではなく、地中海全域に広がっていた内婚制の部族社会の習慣が、都市化による共同体解体で変化したものだった、と。そういえば、イタリアとかスペインでも、ちょっと前まで女性はみんなスカーフをしていた。

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著者プロフィール

(Germaine Tillion)
1907-2008。フランスの女性民族学者、レジスタンス活動家、人権活動家。マルセル・モース、ルイ・マシニョンの下で民族学研究を始め、第二次世界大戦直前の時期にアルジェリアのオーレス山塊地方で、二十代から三十代にかけてほとんど単独で四年にわたりフィールドワークをおこなう。帰国時にナチスドイツのフランス占領に遭遇し、ただちにレジスタンス活動に入り、パリにおける初期レジスタンス活動に指導的役割を果たす。ドイツ警察に逮捕され、ラーフェンスブリュック女子強制収容所に収容され、同収容所で母親を亡くす。終戦直前にスウェーデン赤十字によって救出され、戦後はレジスタンスと強制収容所についての調査・研究をおこなうとともに、世界の他の国々になお存在する強制収容所を告発する運動に加わる。アルジェリア独立戦争の際には、フランス政府側がおこなう現地人の処刑、アルジェリア独立戦線側がおこなうテロ行為の連鎖を止めるべく活動する。その後は高等実習院でマグレブ地方を対象とする社会学講座の主任教員を務めながら、さまざまな人権活動に従事する。主著に『イトコたちの共和国』『ラーフェンスブリュック』『アフリカは未来へ向けて進路を変える』がある。

「2012年 『ジェルメーヌ・ティヨン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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