シモーヌ・ヴェイユ選集 1―― 初期論集:哲学修業

制作 : 冨原 眞弓 
  • みすず書房
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本棚登録 : 20
レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622076605

作品紹介・あらすじ

アランの哲学授業に提出した自由作文に始まり、思考と事物、労働と権利、時間についての論考、文学論など「思考の鍛冶場」で精錬された24篇。全3巻の選集のトップを飾る、若き日の論文集。

感想・レビュー・書評

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  • 敬愛するヴェイユ。16歳の時、アンリ四世校哲学準備級で師アランと出会った彼女は、そのままパリ高等師範学校にてアランの「思考の鍛冶場」で熱い鉄を打ち続け、そして精錬された初期24篇。撓うほどに強靭なドライヴのかかる思考、その意思、若き日の文体の純粋さと構成の緻密さ、秘めた他者への優しさ。34年間の短い生涯で、多岐にわたり思索し、病弱な自らの体を使いきったヴェイユ。長期間、就寝前の読書として傍に置いた本、しばらく本棚へ。

  • カテゴリ:教員著作物
    哲学科:冨原眞弓教授の著作物

  • 全3巻かぁ、、、どうやって読む時間作ろうか?

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    「16歳で入学した高等中学アンリ四世校の哲学準備級で、ヴェイユは師アランと出会う。アランの準備級で、学生は膨大な読書と、思考の修練たる文章修業を積みかさねた。アランをして「優秀なる生徒。輝かしい成功を確信する」と評価せしめたヴェイユは、その後も、パリ高等師範学校に在籍した数年にわたってアランに指導を請い、尊敬する師の思考法、哲学にとりくむ姿勢を、まさに工房における徒弟修業の基本である模倣をつうじて獲得していった。哲学と政治へひとしなみに向けられる情熱。プラトン、デカルト、カントへの愛。スタンダールへの傾倒……
    生涯をつうじて深化・熟成されたヴェイユの思索のプロセスに、確かな有機的連関・連続性を息づかせながら、若さに似合わぬ思考の強靱さと強固な意志、そして文体の純粋さと構成の緻密さをあますところなく示した、全24篇。 」

  • シモーヌ・ヴェイユの初期論集。書店で見つけて以来、読みたくてたまらないが、図書館の蔵書検索ではヒットしなかった。書店でパラパラとめくってみたところでは、これまでは伝記で断片的にしかお目にかかれなかった学校時代の作文・論文なども収録されているようだ。

    追記
    よく利用している県立図書館ではなく、新設図書館のほうからシリーズの本全てを借りて目を通した。春秋社『シモーヌ・ヴェーユ著作集』と重なる作品もあるが、この選集でしか読めない作品は貴重であるし、既に邦訳本のあった工場日記なども細かいところまで訳出、紹介されていて、新鮮な印象を受ける。1に収録された学校時代の論文から早くも窺える視野の広さ、表現の瑞々しさ、厳密さと奔放さの混じった考察の魅力は比類がない。

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著者プロフィール

1909-43。激動の時代を34年の生を通して駆け抜けたユダヤ系女性フランス人哲学者。主要著書『重力と恩寵』、『前キリスト教的直観』、『神を待ちのぞむ』など。

「2019年 『神を待ちのぞむ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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