テクニウム――テクノロジーはどこへ向かうのか?

制作 : 服部 桂 
  • みすず書房
3.92
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本棚登録 : 391
レビュー : 28
  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622077534

作品紹介・あらすじ

石器からコンピューターまでのテクノロジーに通底する普遍的法則を追究。雑誌
『Wired』の創刊編集長によるテクノロジー版〈種の起源〉。

感想・レビュー・書評

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  • 宇宙への旅をするような書籍。

    しかし、、、やっと読み終わった・・・・
    超難しかった・・・翻訳だから読みにくい・・・

    けど、読後感の何かが分かった感凄い。

    内容としては、人類進化の中で獲得してきたテクノロジーの裏側にある何かをテクニウムとし、その性質を人類誕生から紐解いていくという壮大なテーマ。

    ****

    <第1章〜6章>

    テクネロゴス Technelogos ギリシャ語
    テクネー

    物を作る事=工芸
    発明の才=アート

    ベックマン 1802年 産業革命/テクノロジー
    無限の連鎖

    250万年前 石
    25万年前 火
    5万年前 言語の発明、人類最初のシンギュラリティ
         狩りの効率アップ

    ☓ネアンデルタール人
    ☓エレクトス人
    ◯サピエンス

    その頃の労働は3〜6時間

    外適用
     温めるための羽毛→飛ぶための羽
     エントロピー
     →(逆)→ネゲントロピー
     →(言い換え)→エクストロピー

    GDPの割合の変遷、サービス業

    目の進化に見る異なる6系統別の進化、奇跡

    <第7章 収束>

    同時の発明。
    白熱電球、電話、トランジスター
    1万人はいる、発明は1人

    ドイツで1450年に活版印刷、1876年にアメリカで電話

    顕微鏡発明の200年後にアントニ・ファン・レーウェンフックが微生物を発見した。

    グレゴール・メンデルは1865年に遺伝理論を正しく解明したが35年間無視された。

    <第8章>

    「ザスパイク」のダミアンブロデリックは、1953年時点で、航空機の速度の進化から、地球外への飛行の可能性を示唆した。
    そして1957年にソ連はスプートニクを打ち上げた。

    ムーアの法則;
    コンピューターのチップは18〜24ヶ月でサイズと価格が半分になる

    ダグラス・エンゲルバートは「ウィンドウとマウス」を発明した。

    クラウダーの法則(マーク・クライダー)、HDは毎年安定して40%価格が下がる

    ARPAネットの根幹の設計者、ラリーロバーツ

    <第9章>

    テクノロジー評論家のラングドン・ウィナー「自己推進、自立的、不可避な流れ」

    共進化、絶え間なく進化する

    「論議の余地のないような世界最先端の輸送システムの主なデザイン上の規格が、2000年以上前に2頭の馬の尻の幅で決められた。」

    文化史家のデイヴィット・アプター

    <第12章>
    テクノロジーはどう進んでいくか当の本人も分からない、不確実性のもの。
    一方で分からないから禁止をするとテクノロジーは止まってしまう。
    予防原則
    事前行動原則
    マックスモア
    自己増殖型のテクノロジー分野、GRIN(geno,robo,info,nano)
    テクノロジーの進化は止められない、性格(方向)を決めるのは我々だ。

    <第13章>

    複雑性、多様性、専門性、偏在性、自由度、感受性、構造性、進化性

    複雑性はとめられない。

    地球上には3000万種の生物ががいる

    多様性は増えている

  • テクノロジーがこれからどこへ向かっていくかを技術が生まれた歴史から遡って論じた本です。

    とても長く、冗長な感じがしました。

    なんどもこの手の話は聞いているので正直退屈でした。

    読みたいところに絞って読んで、他は速読しました。

  • テクノロジーを「テクニウム」という生物種になぞらえ、その様相について驚くべき深い洞察と極めて重要なビジョンを示す非常に興味深い本です。

    テクノロジーの性質は、リチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』風に、人間の知性を<乗り物>にして一種自律的に進化するものである。その進化には方向性がありしかも「進化が進化する」驚異的なものである。

    では人間はテクノロジーにどう向き合い、付き合えば良いのか。ここで原理主義的なラッダイトを実践したユナボマーと、テクノロジーの受容と選択を共同体としてコントロールするアーミッシュについて考察し、テクノロジーを「選択肢を解放するもの」と考え、とにかく新しいテクノロジーは「常に監視しながら継続的に試験されなくてはならない」としている。

    筆者は最終章に神を引き合いに出していますが、正に神学や歴史学も同じフレームで考察すべきなのだと思います。筆者は(テクノロジーにおいて)未来は現在よりも良くなる史観をもっています。「テクノロジー」の定義からして人間はこれから逃れることは不可能であるため、やはりテクノロジーに対する態度は「常に監視しながら継続的に試験されなくてはならない」となるべきであると筆者の意見に賛成します(これはエリック・ブリニョルフソン他の『機械との競争』に対する部分的な回答になっており、結論の核の部分で一致しています)。

  • 世界的なサイバーカルチャーの思想家・論客であり、WIRED誌の初代編集長を務めたケヴィン・ケリーの代表作。2016年に邦訳が出版された「<インターネット>の次に来るもの ~ 未来を決める12の法則」は、デジタルテクノロジーを12の現在分詞で表すことで、テクノロジーとはストックの言葉で表現されるものではなく、フローとして表現されるものであり、そのフローを止めることはできない、というテクノロジーの自己生成論であった。

    本書はそうしたテクノロジーのフローとしての本質を、「テクニウム」と命名する。テクニウムとは一つのシステムであり、生命のように独自に進化を遂げていくものだ、という彼のテクノロジーに対する基本理解である。一方で、人々が抱くイメージは、生命の進化と比較して、テクノロジーの進化に対して手厳しい。生命の進化をネガティブに捉える人は少ないだろうが、テクノロジーの進化に対しては一定のネガティブなイメージが付きまとう。そうした懸念に対して、著者は「テクニウムとは社会を良くするのではない。人々が社会を良くするための機会を与えている」と明言する。一見ちょっとした違いのように見えるが、この違いは重要である。テクノロジーが未発達に原始時代と比較して、現代に生きる我々が本当に幸福になったのかどうかは、検証が難しい。しかし、テクノロジーのおかげで我々は明らかに様々な機会・選択肢を得て、取れる行動の幅が広がったのは間違いがなく、それが我々の人生に生きがいを与えているのも、同様に間違いがないだろう。

    本書で特に心が惹きつけられたのは、テクノロジーに反した生き方を模索しているように見える2者を引き合いに出す部分である。テクノロジーを憎み、連続爆弾テロによりアメリカを恐怖に陥れたユナ・ボマーと、テクノロジーを拒否した生き方を貫くアーミッシュの2者がそれである。一見、テクノロジーを拒否する彼らも、実はテクノロジーの恩恵から逃れることはできない。反証のように見える2者が、かえって、テクニウムの本質を証明しているかのような語り口は見事である。

  • 未来について考える、哲学シリーズ3冊読了。
    人類はどこへ向かうのか?より良い未来とは?

    人類とテクノロジーは切っても切り離せない。テクノロジーは問題も引き起こすが、良いことをもたらすことのほうが少しだけ多い。これまでもそのようにして発展して来た。(中世の王様より、現代の我々一般市民は確実に良い生活環境を授かっている)
    このようにしてテクノロジーの進化を促す目に見えない流れをテクニウムと呼ぶ。
    しかし、そのようにして発展して来たのは、必然なのか?それとも、我々自身の意思によってなのか?人間には自由意志はあるのか??我々は初めから決められたレールの上を走っているだけなのか?
    自由意志に関する現在のコモンセンスは「自由意志はない」ということらしい。しかし、「あると思いたい」。なぜなら、自ら熟慮し、判断し、選択することが「より良い未来」を作るはずだから。そしてまだまだ劣勢ながら「自由意志はある」という勢力が増して来ているらしい。
    より良い未来のためには、テクノロジーを活用しながら、生命や宗教といった多様性を容認していかねばならない。
    そのためにも、もっと人間を理解しなければならない。これからの人類において、間違いなく脳科学はキーテクノロジーだろう。
    なーんてことを学び、考えたのでした。

  • ・テクノロジーは他人の可能性、次の世代の可能性を広げる、そのために発展させる義務がある。
    ・アーミッシュは発達したテクニウムに囲まれているからこそ少ないテクノロジーで幸せに暮らせる
    ・テクノロジーを試し取捨選択し少ないテクノロジーで生きることが満足につながるかもしれない
    ・他人の可能性をテクノロジーで広げつつ、自分はテクノロジーを絞り込み幸せを目指すジレンマ

  • 面白い。生物学でテクノロジーを定義することを試みている。

  • テクノロジーの進化論とも言える1冊。自分にとっては、少し抽象度が高く、読みながら足元がフワフワとした感覚だった。

  • 生命の進化が同時多発的に起きているように、テクノロジーの進化(発明)も同時多発的に起きている。
    このFACTから、物事には定められた進化の方向性があるのだろう。
    今後起こるであろう方向性を、
    複雑性、多様性などの観点で解説。

    かなり抽象度が高いが、事例も豊富。

  • 160526読了

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