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- Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622077589
作品紹介・あらすじ
P・ジャネはフロイトと同時代に活躍し、下意識、解離などの概念を発見して精神医学の基礎を築いた。20世紀後半、心的外傷とPTSDの関係が注目されてからその仕事が見直され、北米を中心に深い影響を与えることになる。本書はジャネの主著で、「新しい力動精神医学の体系を打ち立てた記念碑的著作」(エランベルジェ)。精神医学の「最後の古典」だ。<br>「自動症」とは、私たちの意思のコントロールを離れて、観念や行動がひとりでに立ち現れてくる心理現象のこと。おもにヒステリー患者に現れるこれらの病態を分析し、ジャネは意識の下層にある「無意識の存在」に辿りつく。症例分析が「心理学」に結実していく過程がまざまざと記述される。心理学があくまで個々の症例の上にあることを実証する本書は、精神病が「症状」ではなく、人間全体の病であることを教えてくれる。心理学の誕生を告げる基本文献、待望の翻訳。