心理学的自動症―― 人間行動の低次の諸形式に関する実験心理学試論

  • みすず書房
0.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 17
感想 : 0
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (536ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622077589

作品紹介・あらすじ

P・ジャネはフロイトと同時代に活躍し、下意識、解離などの概念を発見して精神医学の基礎を築いた。20世紀後半、心的外傷とPTSDの関係が注目されてからその仕事が見直され、北米を中心に深い影響を与えることになる。本書はジャネの主著で、「新しい力動精神医学の体系を打ち立てた記念碑的著作」(エランベルジェ)。精神医学の「最後の古典」だ。<br>「自動症」とは、私たちの意思のコントロールを離れて、観念や行動がひとりでに立ち現れてくる心理現象のこと。おもにヒステリー患者に現れるこれらの病態を分析し、ジャネは意識の下層にある「無意識の存在」に辿りつく。症例分析が「心理学」に結実していく過程がまざまざと記述される。心理学があくまで個々の症例の上にあることを実証する本書は、精神病が「症状」ではなく、人間全体の病であることを教えてくれる。心理学の誕生を告げる基本文献、待望の翻訳。

ピエール・ジャネの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×