世界の見方の転換 1 ―― 天文学の復興と天地学の提唱

著者 :
  • みすず書房
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (440ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622078043

作品紹介・あらすじ

◆『磁力と重力の発見』『一六世紀文化革命』に続き、「なぜ、どのように西欧近代において科学が生まれたのか」を探る、近代科学誕生史<三部作>の堂々たる完結編。◆プトレマイオス理論の復元にはじまり、コペルニクス説をへてケプラーの天体力学へいたる15~16世紀の天文学史の展開は、観測にもとづく天文学を、自然哲学としての宇宙論より上に据えるという学問上の下剋上をなしとげ、まったく新しい自然研究のあり方を生みだした。多くの科学史家を虜にしてきたこの歴史的転換を、著者は前作から貫かれた独自の視点と周到な目配りで捉えなおす。

感想・レビュー・書評

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  • サイエンス
    歴史

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  • 天文学は今は物理学・宇宙学とでもいうべきだろうか。副題のこの言葉が懐かしい。東大全共闘元議長の数学、物理学、地理学、世界史、神学への造詣の深さを感じさせる書である。プトレマイオスという化石のように感じていた人物の発言で、「より新しい調査記録に心を向けるべき」と地理学の不断の更新を訴えているという先進性などは意外で見直した!紀元前3世紀のギリシャでアリスタルコスが既に太陽と月までの距離を計算していたということは。過去の人たちにとって惑星の軌道が円ではなく、楕円であることが完全でないとの衝撃は今では考えられない。この方の本は自然科学というよりも、宗教・文化論に近い印象がある。自然に対する好奇心は、14世紀から200年間に大きく評価が変わり、神認識に至る有効な道だと称揚されるようになったとの著者の主張は、この人であるだけに印象に残る。

  • 元東大全共闘(知ってるかい?)議長。在野の科学史家として名高い著者のヨーロッパ近代科学史探求3部作の完結編。天文学の転換を語るだけでなく、哲学史、文化史にまで広範囲に言及は及ぶ。本というより文献と呼ぶに相応しい。たまにはこんな超ハードな書物で奥歯の力を鍛えよう!(本学職員推薦)

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著者プロフィール

1941年大阪市に生まれる。1964年東京大学理学部物理学科を卒業。同大学大学院博士課程を中退。現在、学校法人駿台予備学校に勤務。科学史家。元東大全共闘代表。「10.8 山崎博昭プロジェクト」発起人。
著書として、『熱学思想の史的展開―熱とエントロピー』(現代数学社,1987;新版,ちくま学芸文庫,全3巻,筑摩書房,2008-2009)、『古典力学の形成―ニュートンからラグランジュへ』(日本評論社,1997)、『磁力と重力の発見』全3巻(みすず書房、2003、パピルス賞・毎日出版文化賞・大佛次郎賞を受賞)、『一六世紀文化革命』全2巻(みすず書房、2007)、『福島の原発事故をめぐって―いくつか学び考えたこと』(みすず書房、2011)、 『世界の見方の転換』全3卷(みすず書房、2014)、『原子・原子核・原子力―わたしが講義で伝えたかったこと』(岩波書店、2015)、『私の1960年代』(金曜日、2015)、『近代日本一五〇年』(岩波新書、岩波書店、2018)ほか。

「2018年 『小数と対数の発見』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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