私のもらった文学賞

  • みすず書房 (2014年6月19日発売)
4.46
  • (8)
  • (4)
  • (0)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 83
感想 : 8
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (176ページ) / ISBN・EAN: 9784622078463

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 著者が受賞してきたいくつもの文学賞に関するエッセイがまとめられたもの。

    ベルンハルト氏はオーストリアの作家でありながら自国の精神面に対してかなり批判的だった(本書に載っているエッセイとスピーチからそれは十分に伝わる)で、保守派からは嫌われていたらしい。作中でオーストリア国家賞文学部門賞受賞時のスピーチで大臣が激怒したようすが綴られているが、巻末にあるスピーチ原稿を読むとまあ頭にくるのはわからないでもない。それにしたって大臣の振る舞いは幼稚がすぎるけれど……。

    たいがいの文学賞を唾棄すべきものと思いつつ、基本的に困窮しているのであれこれと理屈をつけて賞金はしっかりもらおうとする姿勢が側から見るとおもしろい。それにしても欧米の文学賞は賞金が高いような?

    おそらく唯一喜んで受け取ったと思われるユーリウス・カンペ賞についてのエッセイのオチが特に気に入った。弁護士って大事。

  • ふむ

  • オールタイムベスト。

  • 読破したベルンハルト作品はこれが初めて。
    前に『消去』『破滅者』を読んでいたが、これらは途中で止まってる。(面白かったけど息切れしてしまった)
    本作はとにかく読みやすかった。 私含めてベルンハルト初心者はこの本から読んだら良いような気がする。

    内容は作者が貰った9つの文学賞についてのエッセイ。文学賞なんて貰いたかないけど、賞金が出るなら貰っとくか!と開き直る。賞金は治療費に、家に、車にと消えていく。
    何より良いのが作者の叔母の存在である。巻末によれば血の繋がらない叔母は彼をパトロンとして支えていたようだが、エッセイの中では も良くも悪くも破天荒な作者へのツッコミ役としてかなり大きい役割を担っている。私もこんな叔母欲しいなあ。

  • 文学

  • 友人が褒めていたので気になって。読書欲復活したかもとかいった矢先にポキッと折れたのでお口直しに丁度良い。
    なかなか面白かった。まあとにかくカネ、カネ、カネ。
    やっぱりどこの世界も作家は食い扶持に困るものなのね。本当はもらいたくなんてない賞なんだけど、お金のためにもらいます!という開き直りっぷりが見事。エピソードも本当か疑っちゃうくらいいろいろとあって楽しめた。

  • ベルンハルト節炸裂!『霜』はよ。

  • 早く「消去」を読まなきゃ、、、
    http://www.msz.co.jp/book/detail/04869.html
    http://www.msz.co.jp/book/detail/04870.html

    みすず書房のPR
    「ドイツ語圏の文学賞を総なめにした作家が受賞前後の様子を描いた、笑いと涙と感動がないまぜになった空前絶後の自伝的エッセイ集。」

全8件中 1 - 8件を表示

著者プロフィール

Thomas Bernhard, 1931-1989
20世紀オーストリアを代表する作家のひとり。
少年時代に、無名の作家であった祖父から決定的感化を受ける。音楽と演劇学を修めつつ創作をはじめ、1963年に発表した『凍』によってオーストリア国家賞を受賞。一躍文名を高める一方で、オーストリアへの挑発的言辞ゆえに衆目を集めた。
以後、『石灰工場』『古典絵画の巨匠たち』『消去』『座長ブルスコン』などの小説・劇作を数多く発表。1988年に初演された劇作『英雄広場(ヘルデンプラッツ)』でオーストリアのナチス性を弾劾するなど、その攻撃的姿勢は晩年までゆるがなかった。
1975年に発表された『原因』のあと、『地下』、『息』、本書『寒さ』、『ある子供』が続けて刊行され、自伝的五部作をなした。1989年、58歳で病死。

「2024年 『寒さ 一つの隔離』 で使われていた紹介文から引用しています。」

トーマス・ベルンハルトの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×