我と汝・対話 新装版

  • みすず書房
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (290ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622078548

作品紹介・あらすじ

ユダヤ思想家、ブーバーの主著2編。我とは何か?汝とは何か?根本的な問いから人間の全体性の回復をめざす。

感想・レビュー・書評

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  • ダイアログ系の本で、デビッド・ボームとともに、よく参照されている本です。ダイアログの哲学的な基礎みたいな感じなのかな。

    という感じで読み始めたのだが、あまりの難解さ、というか、説明なしの言い切りにとまどって、途中で挫折して、積読の山へ。。。

    積読のなかに長らくいたのだが、積読一掃キャンペーン、速読で読む対象に選んで、なんとか無理矢理読んでみました。結構、疲れました。。。

    全く分からないというわけではなく、分かりそうな感じとか、役に立ちそうなところがチラチラとするので、たちが悪い。速読していても、ときどき引っ掛かる文章を読んでいると、結構、読むのに時間がかかった。

    まあ、分からないのだけど、U理論とかなり似ている感じですね。オットー・シャーマーさんは、この本をかなり読み込んでいるんだろうな〜。

    シャーマーの「U理論」をさらに10倍くらい難しくしたような本です。なんか、ドイツ人って、こういう調子なんだよな〜、と愚痴をいいたくなる。

    と文句ばかり言っているけど、きっといい本なんだろうと思う。

    他者を「それ」みたいな感じにしてしまうのでなく、しっかり一人の「人間」として「あなた」として、対話しましょう。みたいな感じかな?

    ここくらいまでは、分かるのだが、この「我と汝」の関係は、「神と私」の関係に究極的にはなる、というところから、やや?な感じになってくる。

    東洋とか、神秘主義的な私が全体と一体になるみたいな話しに対しては、批判的で、あくまでも1回性の生をいきる「私」がしっかりとあって、その「私」と同じ一回性の生をいきる「あなた」の現実的な「関係」、「私」と「神」との関係にあくまでも留まりつづける。

    そこに「対話」の重要性が本質的にあるみたいです。

    そこまで、確固とした「私」というのは、なかなかこの私は持つ自信もない。

    ここで想定されているのは、ユダヤ=キリスト教的な神のようで、ただただ、すごいな〜、と思う。

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著者プロフィール

1878-1965年。オーストリア生まれのユダヤ人思想家。主な著作は本書(1923年)のほか、『対話』(1932年)、『ひとつの土地にふたつの民』(1983年)など。『ブーバー著作集』(全10巻、みすず書房)、『マルティン・ブーバー聖書著作集』(全3巻、日本キリスト教団出版局)がある。

「2021年 『我と汝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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