- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622079378
作品紹介・あらすじ
『知の広場』(2011年小社刊)の著者、イタリアの図書館アドバイザー、アントネッラ・アンニョリの図書館論、第2弾。SNSの時代にあって、人びとのコミュニケーションの広場としての新しい図書館をつくるには?職員、蔵書、建物、設備・調度・サインなど、実現のための具体的な例とアドバイスが満載。「私たちは今後ますます図書館が必要となるのである。もちろんそれは新しいコンセプトの図書館でなければならない。半世紀後の2066年には、iPadはすでに忘れ去られて久しいだろう(あるいは、洗濯機のような日常品として「吸収」されているだろう)が、図書館は今よりずっと必要とされ、図書館員の需要も増していると私は確信する」
感想・レビュー・書評
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拝啓 市長さま、こんな図書館をつくりましょう アントネッラ・アンニョリ著 変化…|NIKKEI STYLE(2016/6/2)
https://style.nikkei.com/article/DGXKZO02920720Y6A520C1MY7001/
拝啓 市長さま、こんな図書館をつくりましょう | みすず書房
https://www.msz.co.jp/book/detail/07937/ -
「知の広場」に続く第2弾。
イタリアでの図書館論。日本にも通じると思われる。
図書館は、「広場」のようにいろいろな人が集まる場所になるべきという考え方。
前作からは、子供向け図書館の章があるのが目新しい。
巻末にある著者来日時のQ&Aも興味深い。 -
イタリアの元図書館長かつ図書館計画アドバイザーであるアンニョリ氏による図書館論。原著3冊をあわせて編集し、刊行されたもの。
・場としての図書館の重要性
1.物理的アクセスのしやすさ:開館時間延長も含む。
2.社会的包摂:デジタルデバイドへの対応、社会的に弱い立場の人の居場所となること、公共サービスへの窓口
3.出会いの場、活動の場としての機能
・上記を支える裏付けとしての民間資金の導入:本の売却、寄附、場所貸し等の試み。
・社会的包摂と民間資金導入は両立するか?
・カウンターや什器はキャスターつきのものがよいとする。意図は理解できるが、地震国日本の人間としてはこの点だけはまったく同意できない。
・著者のアンニョリ氏は2013年に日本の図書館を巡るツアーを実施(翌年に原著の1冊を刊行)。その中で見聞した日本の図書館の事例も取り上げられている。明治大学図書館和泉図書館(p190)、武雄市図書館(p193)等。 -
本の本
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久々に読みごたえのある、刺激のある勉強本
はっ、とさせられることが多かった。
イタリアと日本の環境はにてるのかも -
視覚的アイデンティティは、建築家や内装業者によって考えられるべきではない!責任者やグラフィックデザイナー、広報とかと決めるべきはステキな考え方。
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建設的な意見。開かれた意見。(個人個人の)世界が外へと広がっていく意見。
そういった具体的な取り組みや考えがたくさん載っていて、著者はきっと魅力的な方なんだろうなって、こんな大人が増えたらいいなって思う。
自分もそうなれるようにいろんな本を読みたいね。。。 -
これからの図書館の持つべき要素が書いてあります。町の「文化的エンジン」、議論の場が生まれる「民主主義のゆりかご」、インターネットの借用や公共サービスが受けられる「地域のサービスセンター」、不登校など孤立社会の「人の居場所」。これから公共図書館を構築する自治体は、これまでの図書館の枠組を取っ払って、半世紀先を見越した目的の設定が必要になると思います。
(以下、引用)
「私たちには今後ますます図書館が必要となるが、もちろんそれは新しいコンセプトの図書館でなくなってなければならない。半世紀後にはipadはすでに忘れられて久しいだろう。図書館は今よりずっと必要とされ、図書館員の重要も増していると私は確信する。」 -
こういうこともあるし、こういう人もいる。すごいことだと思う。
でも、これまでそこそこのことをやってきて、ある程度の規模になっていると、なかなか舵を切れなかったり、思っていてもできないことも多い。
参考にしつつ、自分のいるところではどうするかを考えなくちゃいけないのよね、と思った。 -
これからの図書館像の提案書のようなもの。市民が交流できるスペースを作ろうという記述が目立っている印象。とにかく様々な図書館を見て、建物やデザインの参考にしていく姿勢が必要かなと考える。
「日常のルーティンに甘んじる人は、次の「見直し」の餌食となるだろう。」は今後意識したい。やー怖いなぁ…
それにしても表紙にある図書館がうらやましくてしょうがない。
おはようございます!
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にゃー
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