刑法と戦争――戦時治安法制のつくり方

著者 :
  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622079576

作品紹介・あらすじ

今は昭和3年に似ている。満州事変の3年前、議会制の下で治安維持法が改正され、以後、普通の人々にも猛威をふるった。日本は戦争へと突き進んだが、この時点では引き返す選択もあった。本書は、刑法学者が歴史を分析し、法の概念を解説し、平成版・戦時体制を読み解く。戦時体制をつくるためには戦時治安法・秘密保護法・国家総動員法・軍機法制等が必要であり、第二次世界大戦での非人間的な行為の多くも、法令の下で行われていた。「量の民主主義」(多数決)のもたらす「悪法」といかに闘うか。「質の民主主義」をどう立ち上げるのか。今なら引き返せる希望と共に。

著者プロフィール

内田 博文(ウチダ ヒロフミ)
1946年大阪府生まれ。京都大学大学院法学研究科修士課程修了。九州大学名誉教授。専門は刑事法学(人権)、近代刑法史研究。ハンセン病市民学会共同代表。熊本県ハンセン病問題啓発推進委員会委員長(2015年から現在)、全国精神医療審査会連絡協議会理事(2017年から現在)、国立ハンセン病資料館館長(2021年から現在)、ハンセン病に係る偏見差別の解消のための施策検討会有識者部会座長(2021年から現在)。
主な単著に『刑法と戦争―戦時治安法制のつくり方』『医事法と患者・医療従事者の権利』(以上みすず書房)など。

「2021年 『感染症と人権』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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