貧困と闘う知――教育、医療、金融、ガバナンス

  • みすず書房
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本棚登録 : 217
感想 : 15
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622079835

作品紹介・あらすじ

インド、マラウィ、ケニア、メキシコ、バングラデシュでの実践が明らかにしたのは……ワクチン接種キャンペーンをもっと効果的にするには? 低コストで子どもたちの教育を改善するには? 出勤しない教師や看護師にどう対応する? マイクロクレジットは貧農を救う魔法の処方箋か? 村落集会はほんとうにコミュニティの自己決定を強化しているのか?

「そのコンセプトの明快さ、その柔軟性、そしてそれが政策と研究の交差点に位置していることによって、ランダム化比較実験は特別に豊かで汎用性が高い道具になった。…本書では、こうした実験について報告することで、人間開発の挑戦に新たな光を当てることにしたい。私たちは、伝統的な政策はどの程度まで目的を果たすことができたのか、そして、これほどまでに進歩が遅いのはなぜなのかを、理解しようと試みる。この探究を進めるにあたって、私たちはアクターの行動や動機の豊かさを明らかにしようと試みる。これらをよく理解することによって、私たちは、より効果的な政策を立案するための道筋を提案できることになるだろう」(第 I 部の序)

生活水準のみならず、市民的自由の前提でもある、教育、医療、金融、ガバナンスについての最新の研究成果を凝縮。

感想・レビュー・書評

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  • RCT randomized controlled trial ランダム化比較試験。
    貧困層の親を説得して子供が学校に行けるようになったから識字率が向上するわけではない。報酬や無料配布した所で貧困解決に直結するわけでもない。
    その土地、慣習を踏まえ客観的に効果を見ることの大切さ。教育、医療を向上させるには汚職の追放も必要。

  • ふむ

  • 読み書き学習
    →各平均的な学力で構成した授業体制の方が、生徒の学力向上に繋がる。教師としても、レベル別となるの指導が行き届かなく、やる気が阻害させる。
    サボるというのは日常茶飯事でお客が来た時だけ、授業をしている風に見せる傾向あり。
    課外授業で子供たちの学力底上げを行う

    腸内寄生虫の駆除
    →one for all , all fie one とまでは言わないが、クラス内で一人でも寄生中に感染していれば、早速治療する必要がある。そうすれば、他クラス内に拡大することはない。周囲に危害を与えるとなると、親も治療を推し進める傾向にある。

    ワクチン接種を推進するためのレンズ豆配布
    →人間は将来の危惧意識より今現在を心配する。将来的には収入も増え、対応は出来るだろうと先延ばしにする傾向あり。しかし、ワクチン接種は今現存行い未来行いることを予防するためのもの。
    そこで、ワクチン接種したらレンズ豆配布を行ったところ、接種の向上が出来た。今物を欲しい思いから出来た立証

    蚊帳を無料配布or割引購入
    →無料で配慮しては大事に使わない、ただ貰うだけで価値を見出さない、ばら撒きだとの指摘があるが、無料で配っても割引券で購入を促し有料購入にしても使用率は同程度という研究発表がある。仮に無料配布した場合、使用者は使用促進大使として、隣人が気になるあまり、購入&使用という好循環を生み出す。
    何故必要か?どのように使うべきかを認識したら、人は自然と自ら使う

  • 配置場所:2F手動式書架
    請求記号:333.8||D 95
    資料ID:W0186191

  • 開発目標1:貧困をなくそう
    摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB50080067

  • 9月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_search/?amode=2&kywd=4311476115

  • 日本にも当てはめられるかなあ。
    感覚的にはかなり適合できそうな部分があると思う。

  • この本は、貧困への対策である、諸問題に対して実際の処方箋を作り上げている途中の闘いについて書かれている。もちろんそれらの諸問題への対策も大事だし、触発されるが、最も触発されたのは、RCT(ランダム化比較実験)の力と、発見された問題へのアプローチである。為政者だけでなく、お前が、頭の中で考えたことなど、漏れがあるのだから、試して原因を執念深く探れという強烈なメッセージである。

  • 教育、健康、汚職への抵抗。
    これらを成立させ貧困から脱出するための方法を模索するのが骨子だが、徹底してRCTを活用している。
    教育にせよ健康にせよ、まずそれらの必要性を伝えなければならない。

    予防医療よりも対処療法のほうが効果がわかりやすく受け入れられやすい、予防医療は忌避すらされているというのは昨今のワクチン拒否のニュースを聞くと対岸の火事ではないことがわかる。

    貧困という言葉から日本という国を想起する人は、現代ではあまりいないかもしれない。
    しかし教育の貧困は足元で始まっているような気がしてならない。

  • あるところでを無償配布して成果を出したからとただ闇雲に教科書を配れば成果が上がるわけではない。スワヒリ語地域に公用語だからと英語の教科書を配っても恩恵は少ない。
    画一的な政策ではなく、それぞれの社会・文化にあった立案と、それに対する評価と分析、さらなる改善を続けていくことが重要。
    ばらまいてなんでも効果が上がるのなら、今日日の貧困は半減してなきゃおかしい。

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著者プロフィール

MITアブドゥル・ラティフ・ジャミール記念教授(貧困削減および開発経済学担当)
フランス出身。パリ高等師範学校卒業後、1999年にMITにてPhD取得(経済学)。2009年には「天才賞」として知られるマッカーサー・フェローシップを、2010年には40歳以下の経済学者に贈られるジョン・ベイツ・クラーク賞を受賞。2013年ダン・デービッド賞、2014年インフォシス賞、2015年アストゥリアス皇太子賞など受賞多数。著書に『貧乏人の経済学』『貧困と闘う知』がある。2019年、ノーベル経済学賞を受賞。

「2020年 『絶望を希望に変える経済学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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