ヴァルザーの詩と小品 (大人の本棚)

  • みすず書房
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感想 : 4
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622080428

感想・レビュー・書評

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  • よかった。特に若書きとされる詩が。

  • どこまでも小さな、されどそれこそがすべてであるような自分の世界を、この世界の大きさとそっくり同じになるまで言葉で埋め尽くすことを決意したような文章が、延々と綴られていく。

    収められたひとつひとつの小品のエピソードに、これといった繋がりや脈絡はないのだが、通底している不気味なまでの静かなまなざしが、文体にじっとりとした湿り気を与えている。

    何か読んではいけないものを読んでしまったような読後感がある。

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著者プロフィール

ローベルト・ヴァルザー(Robert Walser)
1878-1956年。ドイツ語圏スイスの散文作家。長編小説の他、多数の散文小品・詩・戯曲を発表。1933年以降は精神療養施設で過ごし、1956年のクリスマスの朝、散歩中に心臓発作で死亡。同時代において、カフカ、ベンヤミン、ムージル、ヘッセに愛読されたその作品は、現代では、W・G・ゼーバルト、E・イェリネク、S・ソンタグ、J・M・クッツェー、E・ビラ=マタス、G・アガンベンらの作家、思想家に愛読されている。

「2012年 『ローベルト・ヴァルザー作品集4』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ローベルト・ヴァルザーの作品

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