本の中の世界 (大人の本棚)

著者 :
  • みすず書房
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本棚登録 : 32
レビュー : 1
  • Amazon.co.jp ・本 (213ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622080619

作品紹介・あらすじ

素粒子および核力についての中間子理論によって、日本人として初めてノーベル物理学賞を受賞した湯川秀樹。その幅ひろい読書体験から生まれた随想を集める。幼い頃、祖父から授けられた中国の古典への素養が、著者の精神風土を形成した。終生の愛読書「荘子」、墨子や漢詩の世界から、やがて少年時代・青年時代をつうじて興味の赴くままに日本の古典をひもとき、現実世界の外にひろがる別天地をそこに見る。西行、近松浄瑠璃、源氏物語…さらに、物理学者として国外へ出て、アインシュタインはじめ多くの出会いを契機として触れた西洋の書物を語るなかに、その世界観が透けてみえる。あるときは古典を近代科学の営みに引きつけて読む、心の広がり、自由さ。稀有な物理学者が、人間の築いてきたゆたかな書物の世界へ読者を誘う。

感想・レビュー・書評

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  • 引用されている文章はさっぱり訳が分からず、読めなかったのは残念だったが、湯川さん本人の文章は読みやすく、引き込まれ、一気に2日で読んでしまった。自分の読書量が増えてきたこともあってか、共感やこういう読み方もあるのかぁ、と感じられる内容であった。ちょうどいい時期に読むことができたと思う。ちなみに少し読みにくいという感じがあるとすれば、当時の岩波文庫の翻訳の劣悪さや物理学の世界においてもまだ先の見えないもやもやの中を歩いているがゆえに、難しさを抱えたまま、湯川さんが語ってる部分があるから、分かりにくく感じる部分もあるということなのではないかなぁ、と思った。ともかく一気に読める内容であったことは確かである。

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著者プロフィール

1907年東京生まれ。京都帝大理学部物理学科卒業。39年、京都帝大教授となり翌年、学士院恩賜賞を受賞。43年文化勲章を受章。東京帝大教授も兼任。35年に「中間子理論」を発表した業績により49年、日本人初のノーベル物理学賞を受賞。様々な分野で多大な業績を残す。81年没。

「2017年 『創造的人間』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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