『ヴィーナスの誕生』視覚文化への招待 (理想の教室)

著者 :
  • みすず書房
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本棚登録 : 48
レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (164ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622083184

作品紹介・あらすじ

美術作品は、私たちの感性と知性の両方を楽しませてくれるものです。また、歴史を理解するとは、知性と同時に想像力を豊かに働かせることでもあります。だから、このようにしてボッティチェッリの作品を語ることは、そのための格好の視点を提供することになるでしょう。絵画の深奥とその文化背景、壮大な世界へ案内します。

感想・レビュー・書評

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  • 絵画鑑賞の手引き。
    ボッティチェリの、ヴィーナスの誕生と、春というふたつの作品を、段階を追って鑑賞していく。
    説明がていねいで、わかりやすくて良かった。
    イコノロジーの限界についての話は、思うところがあった。

  • 岡田先生の本をすごい褒めている先生の授業だったので、これは絶対岡田先生の本を読んだ方が良いなと思い読みまくったのですが、これが一番分かりやすくて面白かったです。ちょうどヴィーナスがテストに出たのですが、一度読んだおかげかすらすらと記述が書けたので、良かったです。お世話になりました。

  • 2つの作品をみる立場を、美術(単体で鑑賞する絵画)からインテリア(空間装飾としての調度品)へ、さらにフィレンツェの祝祭空間(作品の誕生した時代の文化)へと移動する。それによって解釈に用いるコードが劇的に変化し、全く違った様相を見せるのが興味深い。

  • ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」についての論考・・・というより、一点の有名な作品を題材にした、絵画の鑑賞法入門になっている。
    「ヴィーナスの誕生」をもとに、まず、対象の絵画それ自体から見えるもの・・・様式論、エクフラシスを試み、次に、イコノロジーを通じて
    絵画に暗示されるものを読み取ってみせる。さらに、イコノロジーの限界についても注意を促したうえで、それを越えて絵画を捉える・・・
    描かれた当時の社会的、文化的背景から、生きた絵画の解釈にたどり着く・・・これを「絵を楽しむ」と著者は表現している。
    実は難しいこと、深いことだけれど、それをとてもわかりやすく、やさしく書いてある、いい本です。

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著者プロフィール

1954年広島県生まれ。1978年京都大学文学部卒業、1985年同大学大学院博士課程修了、岡山大学助教授を経て、現在京都大学大学院人間・環境学研究科教授。西洋美術史・思想史専攻。『モランディとその時代』で吉田秀和賞『フロイトのイタリア』で読売文学賞受賞。『処女懐胎』『マグダラのマリア』『キリストの身体』『アダムとイブ』『グランドツアー』『デスマスク』ほか著作多数。

「2018年 『映画と芸術と生と』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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