- Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622083221
感想・レビュー・書評
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▼福島大学附属図書館の貸出状況
https://www.lib.fukushima-u.ac.jp/opac/opac_link/bibid/TB00078263
憲法なんて知らないよ、興味ないよ、という人にこそ、おすすめの一冊。もちろん、ある程度、憲法のことを勉強した人にとっても、改憲が現実化しそうな現在、改憲派にせよ、護憲派にせよ、もう一度、<憲法>というものが何であるのか、原点に立ち返るために必要なエッセンスを、とてもわかりやすく明解に語りかけてくれる。
主権者である私たちの自由と権利を守るために、国家権力を拘束し義務づけるための最高法規としての憲法。それゆえに、私たちと私たちの愛する子孫の死活問題にかかわる改憲。まずは、この一冊から。そして、考えよう、主権者として、人間として。
(推薦者:行政政策学類 金井 光生先生)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
配置場所:摂枚普通図書
請求記号:323.14||H
資料ID:50600457 -
社会の時間に習ったのも今は昔,憲法改正とか新聞紙面でも盛り上がっているのもあり手にとってみる.
教科書的な内容に加えて各国の憲法の成り立ち等の情報もありわかりやすい. -
憲法に関する議論について、なぜその様な議論が生じてきたのか、を歴史的・思想的な背景から丁寧に解説し、さらに議論を展開するための視座を提供してくれる。(若干言葉遣いが乱れて読みにくいところや入門書としては不親切なところもあるように感じるが、ネットで調べればわかることなので些細なこと。それらの欠点を補って余りある良書である。)そもそもなぜ法律論が必要なのかという本質的なところまで遡って議論を展開しているので、入門書としてはとても深いところまで踏み込んでいる。初めて憲法を学ぶ人だけでなく、芦部憲法とかで行き詰っている学生にもおすすめ。
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[ 内容 ]
「日本国憲法」を語る際の、最も基本的なキーワードや、概念の背景について、あらためて解説・吟味します。
「国家」「国民」「個人」「人権」「主権」など、まっとうに議論するためには勘違いがあってはなりません。
本書は日本を代表する憲法学者によるシャープな書き下ろし。
いま、憲法について論ずるための本格的な入門書です。
[ 目次 ]
第1回 「憲法」とは―四つの八九年
第2回 「人」としての権利(1)―個であることの「淋しさ」に耐える
第3回 「人」としての権利(2)―自由と・または公正
第4回 「市民」としての権利―公共社会を自分たちがつくる
第5回 第九条―「汝、平和を欲すれば…」
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
【2009夏休み_5冊目】
ますもと氏推薦.
憲法学ゼミの2人の人からおすすめされました.またまた樋口陽一の本.
これこそ読みやすかった!さすがに,おすすめされることだけある.1日で読めたし♪
個人であることの寂しさ,市民であることの緊張のなかで,人は不安を感じていて,
それが極端な思想とか仲間意識に拠り所を求めたくなる要因になる.なるほどね. -
樋口先生が書かれてるだけによい内容だが、若干誰でも読めるような感じではない。憲法の内容よりも背景や近代憲法の話が多く、最後に9条が話されている。近代国家の憲法は民族は語らないか、語るとしたら複数形で述べるという節度が求められてきたのに、日本の改憲案のなかに民族を単数形で規定するものがあることには厳しい注意が必要という記述は知らなかった。
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☆未読