ホフマンと乱歩 人形と光学器械のエロス (理想の教室)

著者 :
  • みすず書房
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本棚登録 : 26
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (132ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622083252

作品紹介・あらすじ

ホフマンの『砂男』と乱歩の『押絵と旅する男』はともに、出来事が主人公の妄想なのか現実なのか判然としない、読者を不安に陥れる物語です。人形と望遠鏡-この共通項に、どんな物語の罠が仕掛けられているのでしょうか。フロイトの精神分析も引きながら、狂気とエロスの妖しい関係を探る奇想天外な小説指南の登場です。

感想・レビュー・書評

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  • あまりにもフロイト的な何でも性器の象徴と捉える解釈に過ぎるのではないかと感じた。

  • [ 内容 ]
    ホフマンの『砂男』と乱歩の『押絵と旅する男』はともに、出来事が主人公の妄想なのか現実なのか判然としない、読者を不安に陥れる物語です。
    人形と望遠鏡―この共通項に、どんな物語の罠が仕掛けられているのでしょうか。
    フロイトの精神分析も引きながら、狂気とエロスの妖しい関係を探る奇想天外な小説指南の登場です。

    [ 目次 ]
    第1回 E.T.A.ホフマン『砂男』(あやしい行商人;晴雨計;「眼」の系列について ほか)
    第2回 江戸川乱歩『押絵と旅する男』(ふたたび狂気と「レンズ仕掛け」との観念連合について;「覗きからくり」;二様の「覗き」 ほか)
    第3回 照合・比較・敷衍(フロイトの定言命題「コッポラはコッペリウスである」;フロイトの矛盾;ふたたび「眼」の系列について ほか)

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著者プロフィール

1944年生まれ。東京大学名誉教授。ドイツ文学専攻。著書に『プラハの世紀末―カフカと言葉のアルチザンたち』(岩波書店、1993)、『カフカ―身体のトポス』(講談社、1996)、『獣たちの伝説―東欧のドイツ語文学地図』(みすず書房、2001)、『ツェラーンもしくは狂気のフローラ―抒情詩のアレゴレーゼ』(未來社、2002)、『マゾッホという思想』(青土社、2004)、『ホフマンと乱歩―人形と光学器械のエロス』(みすず書房、2007)、『死のミメーシス―ベンヤミンとゲオルゲ・クライス』(岩波書店、2010)、Toponym als U-topie bei Paul Celan. Auschwitz – Berlin – Ukraine (Königshausen & Neumann, 2011〔本書のドイツ語版〕)、『ボヘミアの〈儀式殺人〉―フロイト・クラウス・カフカ』(平凡社、2012)など。

「2015年 『土地の名前、どこにもない場所としての』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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