哲学とはなにか

  • みすず書房 (2017年1月24日発売)
3.75
  • (1)
  • (1)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 58
感想 : 1
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (224ページ) / ISBN・EAN: 9784622086000

作品紹介・あらすじ

本書は「哲学とはなにか」という問いに、「音声」「要請」「言い表しうるもの」「序文」「ムーサ(詩歌女神)たち」をテーマにした五つのテクストをつうじて答えている。人間の言語活動の始原にあるもの、その根本的な構造、音声と言語の差異を追って、考古学的研究と理論的研究が密接にからまりあう。
音声と言葉、音と意味が接触する瞬間を思考と呼ぶなら、詩と哲学は互いのなかに内在している。哲学とは音声を探究し記憶にとどめる行為のことだ。詩が言語を愛し、探究する行為であるのと同じである。
西洋の知は、究極的には、奪い去られた音声、文字への転写を基礎として構築されてきた。これこそは、西洋の知の脆弱な、しかしまた強靭な創建神話である。それらの延長線上に、現実を救うことを放棄して破壊に向かう科学と、もはや挑戦をせず、感性界とのつながりを失った哲学がある。
世界への原初的な開かれは論理的なものではなくて、音楽的なものだ。詩歌女神(ムーサ)たちの住まう場所。よって哲学は今日、音楽の改革としてのみ生じうる。
「哲学者が書いているすべてのことは、書かれていない作品への序文である」──かつて予告した「人間の声」をめぐる構想に、アガンベンは25年をへて取り組んだ。

著者プロフィール

1942年生まれ。哲学者。マチェラータ大学、ヴェローナ大学、ヴェネツィア建築大学、ズヴィッツェラ・イタリアーナ大学メンドリジオ建築アカデミーなどで教鞭をとる。主な著書に、『ホモ・サケル』『オプス・デイ』『目的のない手段』(いずれも以文社)、『例外状態』(未來社)、『スタシス』『王国と栄光』(共に青土社)、『アウシュヴィッツの残りのもの』(月曜社)、『いと高き貧しさ』『身体の使用』(共にみすず書房)など、著書多数。

「2025年 『言語活動の秘蹟 宣誓の考古学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ジョルジョ・アガンベンの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×