見えるものと見えないもの――付・研究ノート 【新装版】

  • みすず書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (512ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622086161

作品紹介・あらすじ

1961年5月3日、メルロ=ポンティはパリの自宅で大著『見えるものと見えないもの』を執筆中、突然襲った心臓麻痺のため、急逝した。「へーゲル以後」を生きる哲学者として、「非・哲学」を自らのスタイルとし、身体・言語・芸術等を手がかりに、世界のうちに生きながら、世界について考え、世界を語ることの意味を徹底して考えぬいたこの哲学者は、いったい何を語ろうとしていたのか?
本書は、『見えるものと見えないもの』の未完の草稿群と、晩年の「研究ノート」から成る。ここで著者は、『行動の構造』や『知覚の現象学』で到達した自らの思想に根底的批判を加え、新たな存在論を示そうとする。「直接的存在論を形成することなどできるものではない。私の“間接的”方法(存在者のなかでの存在)だけがただひとり存在に適合する。――“否定神学”と同じような“否定哲学”。」
後期のハイデガーやフッサールに応えながら、野生の存在、交叉配列、転換可能性、蝶つがいなど、独特の用語を駆使しながら、著者は、人間と世界と言語をめぐる逆説を生きた表現にまで高める。その思索の軌跡は、とくに「研究ノート」に生ま生ましい。

著者プロフィール

1908-1961。フランスに生まれる。1926年、エコール・ノルマル・シュペリュール入学、在学中サルトル、ボーヴォワール、レヴィ=ストロースらと知りあう。1930年、哲学教授資格試験に合格。その前年にフッサールのソルボンヌ講演を、1935-1939年には高等研究院におけるコジェーヴのヘーゲル講義を聴講。ルーヴァンのフッサール文庫に赴き、遺稿を閲覧したのは1939年。第2次大戦中は従軍・レジスタンス活動を経験した。1945年、学位論文として同年刊の『知覚の現象学』および『行動の構造』(1942)を提出。1946年、サルトルらとともに『レ・タン・モデルヌ』創刊。1948年、リヨン大学教授、1949年、パリ大学文学部教授を経て1952年、コレージュ・ド・フランス教授に就任。1961年没。著書『ヒューマニズムとテロル』(1947)『意味と無意味』(1948)『弁証法の冒険』(1955)『シーニュ』(1960)ほか。没後『見えるものと見えないもの』(1964)『世界の散文』(1969)、コレージュ・ド・フランス講義録などが刊行されている。

「2021年 『ヒューマニズムとテロル【新装版】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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