測りすぎ――なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?

制作 : 松本 裕 
  • みすず書房
3.46
  • (3)
  • (2)
  • (6)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 153
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784622087939

作品紹介・あらすじ

「成功へのカギは成果評価にある」――今日あらゆる組織に蔓延している信念だ。しかしわれわれは業績を数字化することに固執するあまり、測定そのものを目的化してしまっていないだろうか。その結果、「測りすぎ」が組織のみならず個人の生活を破壊しつつある。教育、医療、ビジネス、政府活動など様々な事例をあげながら、経済学者がその原因と解決策を示した、コンパクトな本。「大問題をあつかった良書だ」(ジョージ・アカロフ)

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 「測りすぎ」ジェリー・Z・ミュラー著 松本裕訳|日刊ゲンダイDIGITAL
    https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/book/257191

    みすず書房のPR
    多くの人が漠然と感じているのは、業績評価が問題の本質を外れ、文脈を奪い、人間による判断の微妙さを軽視して、システムのメカニズムを知っている者だけの利益になっている、ということだ。本書は、この傾向がどこから来るのか、なぜこの傾向が非生産的なのか、なぜわれわれがそれを学ばないのか、をはっきりと説明している。…あらゆる管理職が読むべき本。
    ティム・ハーフォード(エコノミスト。『まっとうな経済学』)

    「測定基準の改竄はあらゆる分野で起きている。警察で、小中学校や高等教育機関で、医療業界で、非営利組織で、もちろんビジネスでも。…世の中には、測定できるものがある。測定するに値するものもある。だが測定できるものが必ずしも測定に値するものだとは限らない。測定のコストは、そのメリットよりも大きくなるかもしれない。測定されるものは、実際に知りたいこととはなんの関係もないかもしれない。本当に注力するべきことから労力を奪ってしまうかもしれない。そして測定は、ゆがんだ知識を提供するかもしれない――確実に見えるが、実際には不正な知識を」(はじめに)
    パフォーマンス測定への固執が機能不全に陥る原因と、数値測定の健全な使用方法を明示。巻末にはチェックリストを付す。
    https://www.msz.co.jp/book/detail/08793.html

  • 測定には良いところもあるが、負の側面もある。この負の側面を無視して数値指標を作り続けるような状態を「測定執着」と読んでいる。
    様々な分野において、測定が成功した例と「測定執着」と思われる上手くいっていない実例を示した本。

    数値化して管理する事により、数値化されなかったものが放っておかれる、数値をあげるために本末転倒な行動が起きてしまう、かけたコストに対して効果がない、などの例が満載。

    結論のパートでは、測定すべきか否か、測定した項目をどう使うべきか自問するためのチェックリストを提案している。

    数値目標の設定と達成を、仕事の「目的」ではなく「手段」として行いたい方々にお勧め。

  • 良かった。簡潔に様々な事例が散りばめられていて、読みやすくわかりやすい。そして嬉しくないことだが、非常に共感することが多い。測ることの信頼性、妥当性、測ったものの使われ方について、もっと我々は体系立てて理解し、常識として共有しないといけない。官僚主義が進むことによる疎外の問題、と考えれば社会学者や社会心理学者は無視できない問題がたくさん含まれている…

  • 東2法経図・6F開架:361.9A/Mu29h//K

  • 徹底して可視化や透明性など、昨今の大学に求められる測定主義の落とし穴について批判的に論じている。本書を書くきっかけも、著者が大学の執行部にいる時にアクレディテーションに疑義を感じたことであるとのこと。色々考えさせられた。

  • 行き過ぎた測定、透明性に対する圧倒的なアンチテーゼ。色々書いているが結論の部を読めば、過度な透明性の弊害と、どういうときに測定すべきかの基準がわかる。

  • 『測りすぎ――なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?』
    原題:The Tyranny of Metrics
    著者:Jerry Z. Muller(1954-)
    訳者:松本裕

    測定そのものの目的化が、教育、医療、ビジネス、政府活動など様々な組織を破壊する事例をあげながら、経済学者がその原因と解決策を示す。

    四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/224頁
    定価 (本体3,000円+税)
    ISBN 978-4-622-08793-9 C0033

全7件中 1 - 7件を表示

測りすぎ――なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?のその他の作品

ジェリー・Z・ミュラーの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
リンダ グラット...
トマ・ピケティ
有効な右矢印 無効な右矢印

測りすぎ――なぜパフォーマンス評価は失敗するのか?を本棚に登録しているひと

ツイートする