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Amazon.co.jp ・本 (464ページ) / ISBN・EAN: 9784622088134
作品紹介・あらすじ
「過去20年間で出版された、もっとも重要かつオリジナリティあふれる第三帝国についての書だ」
――ニーアル・ファーガソン(『キッシンジャー』)
「軍事戦略史と、経済史を生みだす洞察を、非常に読みやすいかたちで調和させている」
――『エコノミスト』誌
「さまざまな先入観を打ち砕く傑作だ」
――ベルトラン・べノワ 『フィナンシャル・タイムズ』紙
「経済史が持つ説得力を見事に示している」
――ハワード・デイヴィーズ 『タイム』誌
「本書のすべてのページに、新鮮かつ示唆に富む内容が含まれていると言ってもいい」
――マイケル・バーリー 『サンデー・タイムズ』紙
下巻では、西部戦線の開戦(1940)から、バルバロッサ作戦、ジェノサイド、シュペーアによる軍備の奇跡、そして敗戦(1945)までを扱う。
二正面戦争に突入したドイツが、いかにして雪のロシアまで戦争活動を巧みに維持したのか、占領した東欧とロシアの資源をナチはどのように利用しようとしていたのか、ホロコーストの経済的側面の全貌とはどのようなものだったのか、「シュペーアの奇跡」の実態とは。破壊に向かって突き進む総動員経済の終幕を描く。
感想・レビュー・書評
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図書館で上巻より先に下巻が借りられたので、先に読破。
領土拡大では供給が増大せず、強制労働に頼って軍需物資を確保するというナチスの計画倒れ、かつグロテスクな戦争経済の姿が印象的。
捕虜や強制徴用した労働者を数千人のオーダーで殺しながら、突貫工事で工場を作る、とか、占領地の都市住民に食料を食いつぶされないために供給を断つ、とか、ナチの政策は政治というものがどこまで危険になれるかを示している。
また、後半のシュペーアについてのくだり、経済学を離れた批判、ナチの中枢にいて大量の労働者を犠牲にした戦時生産システムの中枢に居ながら、戦後の断罪をうまくすり抜けたシュペーア許せねぇという意思を感じる。
ナチスの急拡大の背景には、アメリカの経済力に怯えるナチスの危機感があった、ということを著者は度々強調しているが、シュペーアがアメリカのカイザー造船所の流れ作業建造を模倣して新型潜水艦を大量建造を目論み、サプライヤーの能力不足で全くモノにならなかったというくだりも興味深かった。
ナチスはアメリカに怯え、真似し、そしてアメリカに負けたんだなぁ、と。モータリゼケーションも実現できなかったしねぇ。そういえば映画でも対抗心燃やしてたしねぇ。
1940年のアメリカというのは本当に突出して強力な国家だったのだなと感じさせる。 -
下巻の本書では、第三帝国の第二次大戦での、初めての大勝利だった対フランス戦から、同帝国崩壊までを著しています。上下巻でそれぞれ700ページ以上あったので、まず読み終えた達成感があります。ナチスに関する事前の予備知識は殆どなかったものの、訳者あとがきで現在でのナチスに関する各専門家の一般的な考察も大雑把ではありますが読めたので、本書の革新的なナチス経済の見解との違いをよく知ることができました。補遺にあるように多くの経済的な数値から導き出される当時の連合軍相手に戦った時のドイツの逼迫した経済状況は、もはや異常なものであり、国自体が日を増すごとに衰退していく様子がはっきりと分かります。本書は、ナチス分析本の白眉と言ってもいいぐらいの詳細な情報とドラマを観ているような興味深さがあり強く印象に残る一冊でした。
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『ナチス 破壊の経済 1923-1945〈下〉』
原題:THE WAGES OF DESTRUCTION: The Making and Breaking of the Nazi Economy
著者:Adam Tooze
訳者:山形浩生
訳者:森本正史
四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/456頁
定価 5,184円(本体4,800円)
ISBN 978-4-622-08813-4 C0022
2019年8月8日発行
「過去20年間で出版された、もっとも重要かつオリジナリティあふれる第三帝国についての書だ」
――ニーアル・ファーガソン(『キッシンジャー』)
「軍事戦略史と、経済史を生みだす洞察を、非常に読みやすいかたちで調和させている」
――『エコノミスト』誌
「さまざまな先入観を打ち砕く傑作だ」
――ベルトラン・べノワ『フィナンシャル・タイムズ』紙
「経済史が持つ説得力を見事に示している」
――ハワード・デイヴィーズ 『タイム』誌
「本書のすべてのページに、新鮮かつ示唆に富む内容が含まれていると言ってもいい」
――マイケル・バーリー 『サンデー・タイムズ』紙
下巻では、西部戦線の開戦(1940)から、バルバロッサ作戦、ジェノサイド、シュペーアによる軍備の奇跡、そして敗戦(1945)までを扱う。
二正面戦争に突入したドイツが、いかにして雪のロシアまで戦争活動を巧みに維持したのか、占領した東欧とロシアの資源をナチはどのように利用しようとしていたのか、ホロコーストの経済的側面の全貌とはどのようなものだったのか、「シュペーアの奇跡」の実態とは。破壊に向かって突き進む総動員経済の終幕を描く。
〈https://www.msz.co.jp/book/detail/08813.html〉
・上巻
〈https://booklog.jp/item/1/4622088126〉
【目次 下】
目次 [411-414]
第二部 ヨーロッパの戦争(承前)
11 西部での勝利──Sieg im Westen 417
12 イギリスとアメリカ──ヒトラーの戦略的ジレンマ 449
第三部 世界戦争
13 二つの戦争に同時に備える 485
14 人種戦争という大戦略 521
15 1941年12月──転回点 549
16 労働、食糧、ジェノサイド 581
17 アルベルト・シュペーア──「奇跡の男」 625
18 疑念の余地なし 669
19 崩壊 711
20 終末 747
訳者あとがき(2019年4-6月 ハバナ/東京にて 訳者代表 山形浩生) [773-783]
索引 [1-19]
原注 [20-68]
補遺 補足データ [69-75]
図一覧 [76-77]
表一覧 [78]
口絵クレジット [79]
著者プロフィール
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