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- 本 ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622088172
作品紹介・あらすじ
1934年冬から翌年の夏まで、二度の失職と求職活動を挟みながら、25歳のヴェイユはアルストン、ルノーなど三つの工場で働いた。労働と労働者をつなぐ諸関係を深く知り、労働のうちに存する不幸と自由、尊厳の問題を考え抜くには、みずから女工の生活に飛び込む以外にない――赴任先のフランス中部のリセで教壇に立ちながら、週末ごとに炭坑夫や革命的労働組合主義者たちと交わるなかで選びとった結論だった。
生命を根こぎにする工場の苛酷な労働の中に、全宇宙の実在性を身体で実感する日々。それ以前にかたちづくられた思考に現実世界のなかで確かな足場が与えられてゆく。機械と人間、労働と労働者、技術と文明…「死ぬまで消えない奴隷の刻印」と引き替えにのこされた、稀有な記録。
感想・レビュー・書評
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カテゴリ:教員著作物
哲学科:佐藤紀子教授の著作物 -
相変わらず適当に読んでしまうのが僕の情けないところだけど、ヴェイユが体験した過酷な労働の状況って、人間性の否定みたいなところがあったと思うし、それはもしかすると、今現在でも国を超えて一部の職場だったりで続いてる悲しい現実のような気がする。
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著者プロフィール
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