- Amazon.co.jp ・本 (152ページ)
- / ISBN・EAN: 9784622088509
作品紹介・あらすじ
古典的名著を第一人者の新訳で。「人種と歴史」は1952年ユネスコ反人種主義キャンペーンのために書かれた。この小著で著者が展開した論の核心と、込めた熱意とを、渡辺公三訳はまっすぐに伝える。本国フランスでは人種差別反対の基本図書として高校教材に使われているという。レヴィ=ストロース思想の全体を理解するにも肝要の書。文化の多様性を1971年ふたたび断固擁護した「人種と文化」併収。今日的意義を解説した新序文つき。
感想・レビュー・書評
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人種という概念とはなんなのか、存在するのか。文化の際はなぜ存在するのか。このような差異の発生の要因を考察している。また多様性と画一性の間をいくような本当の意味での多様性について触れている。これまでの西洋文明が進歩的であるという、進歩史観を打ち破る名著。本書で述べられている偏見と憎悪による分断の危機は今まさに我々の世界に起こっている問題である。ここでは文明間の多様性について議論されているが、これを個人間と読み替えることもできる。近年どこに行っても問題になる多様性の本当の特性と意味について考えさせられる。
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http://www.ritsumei.ac.jp/liberalarts/news/article.html/?id=22
本の詳細
https://www.msz.co.jp/book/detail/08850.html#more-a3
著者プロフィール
クロード・レヴィ=ストロースの作品





