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Amazon.co.jp ・本 (360ページ) / ISBN・EAN: 9784622088561
作品紹介・あらすじ
イギリス人で初めてミシュラン三つ星を獲得したフレンチシェフは、料理学校やフランス留学などを経ずに頂点にのぼりつめた異色の人だった。片田舎の貧しい父子家庭で育った著者は、高校中退後、レストランを転々として技術をみがくだけでなく、時には父親仕込みの競馬のネタを武器に、また時には破天荒な人柄を活かして築いた人脈を糧にしながら、次第に夢に近づいていく。
ヌーヴェル・キュイジーヌなどの流行に背を向けた独自路線で、ひとつ、ふたつと星を増やし、独立して開いたレストランでついに三つ星を得るまでに駆使したあらゆる知恵が、本書の前半で惜しげもなく描かれる。しかし彼は、生活のすべてをキッチンに注ぎ込んでようやく得た三つ星を、わずか5年で返上してしまった――。
美食界の評価主義の弊害や、華やかな業界の裏側にも触れる、孤高のシェフの闘争記。実際にふるまわれていたフルコースを再現できるレシピ付。
感想・レビュー・書評
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料理人の本は、いつも面白い。
やはり情熱が最初にして、最後であるようだ。
**印象に残った文章***
一流のシェフは自然に経緯を払う。
一流のシェフは流れるように料理する。
彼にはパンへの深い情熱があった。情熱があれば、必然的に自分のつくるものを深く理解することになるので、完璧なものがつくれる可能性も高くなる。
「君が偉大なシェフになれた理由を決して忘れないでくれ」
「絶対にストーブの前を離れちゃいけない」 -
何冊か有名シェフの書いた自伝を読んでいます。この本もそれらの本とよく似ています。料理に対する情熱、不断の努力、スタッフとの協力あるいは不和、売り上げ、レストラン評価者との関係。マルコはその全てにおいて成功した。料理は基本的にフランス料理。マルコはフランス人でなければ、フランスに行ったことも無い。本とロンドンの他の有名レストランの味を勉強して上り詰めた。そして恋愛。1日17時間働く日々。引退、再出発。この本は映画化されるようで楽しみである。
確かに努力は敬意に値する。しかし、人間の生活として見れば無理しすぎである。数寄屋橋二郎の様に淡々と続けて、最高級の料理は出して貰いたい。厨房でのバトルは不要な筈と考えるのは日本人だねぇーらであろうか? -
2020.01読了
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『キッチンの悪魔――三つ星を越えた男』
原題:THE DEVIL IN THE KITCHEN: Sex, Pain, Madness, and the Making of a Great Chef
著者:Marco Pierre White
著者:James Steen
訳者:千葉敏生
四六判 タテ188mm×ヨコ128mm/360頁
定価 (本体3,000円+税)
ISBN 978-4-622-08856-1 C0098
2019年11月18日発行
イギリス人で初めてミシュラン三つ星を獲得したフレンチシェフは、料理学校やフランス留学などを経ずに頂点にのぼりつめた異色の人だった。片田舎の貧しい父子家庭で育った著者は、高校中退後、レストランを転々として技術をみがくだけでなく、時には父親仕込みの競馬のネタを武器に、また時には破天荒な人柄を活かして築いた人脈を糧にしながら、次第に夢に近づいていく。
ヌーヴェル・キュイジーヌなどの流行に背を向けた独自路線で、ひとつ、ふたつと星を増やし、独立して開いたレストランでついに三つ星を得るまでに駆使したあらゆる知恵が、本書の前半で惜しげもなく描かれる。しかし彼は、生活のすべてをキッチンに注ぎ込んでようやく得た三つ星を、わずか5年で返上してしまった――。
美食界の評価主義の弊害や、華やかな業界の裏側にも触れる、孤高のシェフの闘争記。実際にふるまわれていたフルコースを再現できるレシピ付。
〈https://www.msz.co.jp/book/detail/08856.html〉
【目次】
序章 一日一味
第1章 乱心
第2章 リーズの青空
第3章 Gは○○○のG
第4章 牛乳配達
第5章 ザ・ジョージ
第6章 白黒からカラーへ
第7章 導き
第8章 ボスのなかのボス
第9章 クマさんと食事
第10章 オックスフォードの首領(ドン)
第11章 仲間入り
第12章 帰郷
第13章 洗礼
第14章 かわいいお人形さん
第15章 お代はミンクで
第16章 満身創痍
第17章 秘密
第18章 史上最高の出来事
第19章 夢、叶う
第20章 平凡な1日
第21章 料理一筋
第22章 あの日の空
第23章 荒海
第24章 名声をなげうって
第25章 支柱なき人生
謝辞
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