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本 ・本 (248ページ) / ISBN・EAN: 9784622088769
作品紹介・あらすじ
老若男女、あらゆる階級のイギリス人のふるまいと会話を、人類学の参与観察の手法で徹底的に観察・分析、隠れたコードとルールを導き出してベストセラーとなった著者代表作の前半を収めた『イングリッシュネス』。続く本書『さらに不思議なイングリッシュネス』では、原書後半より6つの章と結論を収録した、いわば〈応用編〉ないし〈実践編〉。
新居に招き、招かれたら何を言うか、言ってはいけないか。ビジネスの場で彼らのつぶやく「あ、そういえば」を聞き流したら泣きをみる。葬儀の席で最適の涙の量は? 有名人とのツーショットを家のどこに飾る? イギリス人とペット、イギリス人とセックス、イギリス人と英国国教会……
階級という堅固な地盤の上、イギリス人の生息するあらゆる場で、イングリッシュネスの基本的ルールがどう発動されるかを、徹底検証。
感想・レビュー・書評
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イギリス人のふるまいの特徴、いわば国民性をまとめたもの。筆者のケイト・フォックスは人類学者なので、本書で書かれている筆者の主張は、学術的な調査に基づいたものである(調査データ等は本書には示されていないが)。ただ、本書での記述は学術書的ではなく、ユーモアに富んだ、面白い読み物になっている。
本書の前編として「イングリッシュネス」という本があり、本書はその続編的な扱いであるが、原著は" Watching the English: The Hidden Rules of English Behavior." という一冊の本であり、それを日本では、2冊に分けての翻訳書として出版している。
前編の感想にも書いたが、私は短期間であるがイギリスへの留学経験がある。実際に大学で学ぶ前にロンドンの語学学校で英語の勉強を2週間ほどした時のこと。生徒の側はヨーロッパ・アジアの色々な国から来ていた人たちだった。授業の中で、イギリス人に向けて「自己紹介」をするというロールプレイ練習があった。一人の中国人が、簡単な自己紹介の後で、「ぜひ、皆さんと友達になりたい」と言った際に、講師の英国人が「我々はそんなに簡単に打ち解けない。会ったばかりの自己紹介で、友達になるとは絶対に言わない」と、少しきつい口調で言ったのが今でも印象に残っている。本書の中で、そういった打ち解けなさ、ぎこちなさもイギリス人の特徴であることが何度も書かれているし、留学のその後の経験の中で何度か感じる機会もあった。
イギリスに滞在経験があったり、イギリス人の知り合いがいる人は本書を楽しめるかもしれないが、イギリスとあまり接点のない人にとっては、あまり面白い本ではないと思う。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
・上流階級、上層中産階級、中層中産階級、下層中産階級、上層労働者階級、下層労働者階級、最下層階級と分けて分析することがあたり前の世界。
・social dis-ease 社会での不安定感といったことか。 -
東2法経図・6F開架:361.42A/F42i/2/K