人体は流転する 医学書が説明しきれないからだの変化

  • みすず書房 (2020年4月13日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (320ページ) / ISBN・EAN: 9784622088905

作品紹介・あらすじ

〈生きていることは、終わりのない身体変容のただなかにいることだ。成長し回復しながら、適応し老化しながら、わたしたちのからだはどうしてもかたちを変えてゆく――そして、睡眠や記憶や学習によって、心も変わりゆく〉
生まれくること、死にゆくこと。それは始まりと終わりを意味するのではなく、どちらも人体が変わりつづけるプロセスにすぎない。それでも私たちは、古来より生と死に区切られた儚い時間のすべてを費やして、変化する身体とそれを受容する心を育みつづけてきた。
スコットランドの家庭医・フランシスの診療所にも、毎日のように変化に直面する人びとがやってくる。13歳で身ごもった少女、筋肉増強に魅せられた男性、新しい性別で生きることを決意した学者――。
今日、医学は私たちの身体をコントロールすることにおいて前例のない力を持っているが、その力にも限界がある。私たちは、けっして避けることのできない「変わりゆく自分」とどう共生してゆけばよいのだろうか。患者たちとのエピソードに、歴史・芸術・文学・神話の知識を織り交ぜながら鮮やかに描く、臨床医学的博物誌・第2弾。

感想・レビュー・書評

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  • まどるっこしい。
    前作同様の筆の走りっぷり。
    知らんがな、と言ってしまう。

  • ふむ

  • ヘラクレイトスの万物流転、鴨長明の方丈記など
    が頭にあり、流転という言葉だけで、
    神保町の三省堂で見かけて購入。

    原子では原子核の周りを電子がまわり、
    地球ではプレートが沈んでは生まれ、
    太陽の周りを地球がまわり、
    天の川銀河は宇宙空間を疾走している。

    世の中に流転していないものは、ない。
    動いていないように思うものも、動いている。
    それは当たり前のようでいて、とても不思議なことだ。

    本書は、それを詩的な文章で綴る。
    科学に裏付けられることと、裏付けられないことが存在する。
    裏付けられないことは詩的に表現されてるように思った。

    自分の考え方とかも、流転させてこうと思いました。

  • 10月新着
    東京大学医学図書館の所蔵情報
    https://opac.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/opac/opac_search/?amode=2&kywd=4311482311

  • レビューはブログにて
    https://ameblo.jp/w92-3/entry-12619444006.html

  • 前作「人体の冒険者たち」に続く、医学と人体を巡るエッセイ。前作が人体の部位別にテーマを追ったのに対して、今回は、心とともに揺れ動く人体の不思議、動的な身体の変化をテーマにしたもの。本書でも医学は勿論、文学、地理、歴史にまで及ぶ著者の豊潤な知識に改めて驚いた。
    著者は今、スコットランドの家庭医とのこと。日本にはない制度ではあるが、近所にあるかかりつけの内科医のようなものを想像していたが随分と違う。著者自身、様々な専門分野を歩んできたようだが、家庭医という専門職の奥深さが垣間見えた気がした。

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著者プロフィール

1975年生まれ。エディンバラ在住の医師、作家。七大陸を踏破した冒険者の顔ももつ。著書にTrue North: Travels in Arctic Europe (Polygon 2008), Empire Antarctica: Ice, Silence & Emperor Penguins (Chatto & Windus 2012, スコティッシュ・ブック・オブ・ザ・イヤー受賞), Adventures in Human Being (Profile Books, 2015 〔『人体の冒険者たち』鎌田彷月訳、みすず書房〕, ソールタイア・ノンフィクション・ブック・オブ・ザ・イヤー、BMAブック・アワーズ基礎医療部門賞、英5紙誌のブック・オブ・ザ・イヤー、BBC Radio4ブック・オブ・ザ・ウィーク受賞), Shapeshifters: On Medicine & Human Change (Profile Books 2018 〔『人体は流転する』鎌田彷月訳、みすず書房〕) がある。

「2020年 『人体は流転する』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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